
皆さん、こんにちは!
プログラミング準備室へようこそ!

これから共通テストに向けた勉強を始めようと思っているんだ!
でも、全くわからないから教えてほしいな。

了解!
実際に高校で教えてるから、私に任せて!
私立の中高一貫校の教員。
今は高校担任としての情報と数学の先生。
専門は情報で、大学では主にPythonを使って研究を行なっていた。
体を動かすことが好き。

誰でも理解できるように、噛み砕いて説明するから、一緒に学んで行こうね。
そもそもプログラって何?
プログラミングとは、コンピューターに「お手紙」を書いて指示を出すことです。
たとえば、「このボタンを押したら音を鳴らしてね!」や「赤いボタンを押したら画面を消してね!」とお願いするイメージです。
でも、コンピューターは日本語を理解できません。

そのため、コンピューターが分かる「プログラミング言語」を使って指示を出します。
プログラミング言語は、人間にもコンピューターにも分かる、とても便利な言葉なのです!
3つの基本構造

なんだ!難しそうって思ってたけど、お手紙を書くって考えたら簡単そうだね。

そうだね。でも自由になんでも書いていいわけじゃないんだ。お手紙の書き方、ルールがあるんだ!
プログラミングは、次の3つの基本構造の組み合わせで作られています。
- 順次構造
- 分岐構造
- 繰り返し構造

たった3つだけなんだ!

そう!この組み合わせで、アプリとかゲームとかを動かしているんだ。
これらの3つの構造について、1つずつ説明していきます。
順次構造ってなに?
順次構造は、プログラムを上から順番に1行ずつ実行する仕組みです。
例えば、パソコンに料理を作ることをお願いしてみましょう。
- 野菜を洗ってください。
- 野菜を切ってください。
- フライパンで炒めてください。
- 塩コショウで味付けしてください。
こんな感じに、最初から順番に実行してもらうのが順次構造です。

パソコンには「野菜炒めを作って!」ってお願いはできなくて、1つずつ教えてあげる必要があるんだ。
分岐構造ってなに?
分岐構造は、条件によって実行する処理を変える仕組みです。
例えば、雨が降っているかどうかで「傘を持つ」か「そのまま出かける」かを判断してほしいときに使います。
- もし雨が降っていたら次のように言って。
→ 傘を持って行こう! - 雨が降っていなかったら、次のように言って。
→ そのまま出かけよう!
こんな感じで、条件によって、指示する内容を変える仕組みが分岐構造です

案外簡単だね!これなら私にもできそう!
繰返し構造
繰返し構造は、同じ処理を何度も実行する仕組みです。
例えば、腕立てを「10回繰り返す」ときに使います。
- 次の行動を10回繰返して
→ 腕立てをやる!

こんなに腕立てやらせたら、筋肉つになっちゃうよ!!

パソコンはマッチョだから、こんな回数じゃ筋肉痛にはならないよ。大丈夫!
共通テストではどんな問題が出るの?

大体雰囲気は掴めた気がするよ!でも共通テストでは実際どんな感じで出るの?

共通テストでは次の画像のような問題が出るんだ。メインはプログラムの穴埋め問題だよ。


学校では学校ではPythonって言語で習った気がするけど、ちょっと違うんだね。

そうだね。共通テストでは専用の擬似言語を使っているんだ。
学校によって使用するプログラミング言語は異なります。
しかし、共通テストでは どの学校の生徒にも有利・不利がないように、特別な擬似言語が採用されています。
この共通テスト用の擬似言語は、以下の画像のような表記になっています。


順を追って説明してくから、今は「へーこんな感じなんだ」くらいでOKだよ。
プログラミング問題は第3問で出題され、25点の配点があります。
- 独自のプログラム表記が使われ、PythonやExcel VBAなど言語の違いによる有利・不利をなくしている。
- 問題は連続した出題形式で、前半の問題を解けないと後半も解けない可能性があるため、得点差が大きくなりやすい。
- 15分程度で解ける内容に調整されており、狙われやすいポイントを押さえて対策すれば得点源にできます。

んー。やっぱりちょっと難しそう。不安になってきた・・・。

大丈夫。最初は誰でも、「難しそう」って感じるんだ。これから一緒に勉強して行こうね!

そうだね!とりあえず頑張ってみるよ!さん先生よろしくね!
まとめ
今回は、「プログラミングってなに?」について解説しました。
- プログラミングは「コンピューターへのお手紙」を書くことです。
- 3つの基本構造「順次構造」「分岐構造」「繰返し構造」を組み合わせて書かれます。
- 共通テストでは擬似言語が使われます。
次回から、具体的な内容について学んでいきましょう。

次回は「表示文」について説明していくよ!次に進もう!
次に進む → 第1回 表示文
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