【数学Ⅰ】三角比09:正弦定理

数学準備室
さん
さん

今日の板書はこれ!


正弦定理

\(\displaystyle\frac{a}{\sin{A}}=\frac{b}{\sin{B}}=\frac{c}{\sin{C}}=2R\)

例題

(1) 1辺の長さが10の正三角形ABCの外接円の半径Rを求めよ。

解答

(1) 正弦定理より

\(\displaystyle\frac{10}{\sin{60°}}\) \(=\) \(\displaystyle 2R\)

よって

\(\displaystyle R=\frac{10}{\frac{\sqrt{3}}{2}\cdot2}=\frac{10}{\sqrt{3}}=\frac{10\sqrt{3}}{2}\)

(2) △ABCにおいて、\(b=\sqrt{6}\) 、\(A=45°\)、\(B=60°\) のとき、\(a\) を求めよ。

解答

(2) 正弦定理より

\(\displaystyle\frac{a}{\sin{45°}}\) \(=\) \(\displaystyle \frac{\sqrt{6}}{\sin{60°}}\)

よって

\(\displaystyle a=\frac{\sqrt{6}}{\frac{\sqrt{3}}{2}}\cdot\frac{1}{\sqrt{2}}=\frac{2\sqrt{6}}{\sqrt{3}}\cdot\frac{1}{\sqrt{2}}=2\)


生徒
生徒

もっと詳しく願いします!!

人より勉強に時間がかかると感じていませんか?

私の学校にも、同じ悩みを抱えて苦しんでる生徒がたくさんいます。

• 「教科書や参考書の内容がわからなくて、読むのに時間がかかる」

• 「解答の意味が理解できず、勉強が進まない」

教科書や参考書の内容を理解するには、自分なりに噛み砕いて考える力が必要です。

でも大丈夫!

このサイトでは、私が受けた質問や、つまずきポイントをもとに、わかりやすく解説していきます。

噛み砕き方がわかれば、文章はぐっと読みやすくなります!

正弦定理

正弦定理とは?

生徒
生徒

正弦定理って何?

さん
さん

正弦定理は、(\(\sin\))」と「対辺」と「外接円の半径 」の関係式だよ!

正弦定理

\(\displaystyle\color{red}{\frac{a}{\sin{A}}}=\color{blue}{\frac{b}{\sin{B}}}=
\color{lime}{\frac{c}{\sin{C}}}=2\color{hotpink}{R}\)

この式を言語化すると、「角(\(\sin\))と対辺の比はみんな同じ。外接円の直径と同じ。」です!

例題で使い方を覚えよう!

生徒
生徒

正弦定理は具体的にどうやって使うの?

さん
さん

例題で使い方を覚えよう!

例題1

1辺の長さが10の正三角形ABCの外接円の半径Rを求めよ。

図で表すとこんな感じ!

正弦定理は、「角(\(\sin\))」「対辺」「外接円の半径 」の関係式です。

「角(\(\sin\))」「対辺」が分かれば、「外接円の半径 」を求めることができます。

\(\displaystyle\frac{10}{\sin{60°}}\) \(=\) \(\displaystyle 2R\)

これを計算すると、

\(\displaystyle R=\frac{10}{\frac{\sqrt{3}}{2}\cdot2}=\frac{10}{\sqrt{3}}=\frac{10\sqrt{3}}{2}\)

正弦定理は、図で視覚的に覚えるのがオススメです。

ではもう1問。

例題2

△ABCにおいて、\(b=\sqrt{6}\) 、\(A=45°\)、\(B=60°\) のとき、\(a\) を求めよ。

図で表すとこんな感じ!

正弦定理の式を言語化すると「角(\(\sin\))と対辺の比はみんな同じ。」でしたね。

緑のペアが揃っている状態で、の対辺を求めていきます。

\(\displaystyle\frac{a}{\sin{45°}}\) \(=\) \(\displaystyle \frac{\sqrt{6}}{\sin{60°}}\)

これを計算すると、

\(\displaystyle a=\frac{\sqrt{6}}{\frac{\sqrt{3}}{2}}\cdot\frac{1}{\sqrt{2}}=\frac{2\sqrt{6}}{\sqrt{3}}\cdot\frac{1}{\sqrt{2}}=2\)

生徒
生徒

角(\(\sin\))と対辺のペアを使うのが正弦定理なんだね!

さん
さん

視覚的に覚えたら、いつ正弦定理を使えばいいかが分かりやすいね!

正弦定理が成り立つ理由

生徒
生徒

そういえば、なんで正弦定理に外接円の半径が関わってくるの?

さん
さん

いい質問だね!正弦定理を導出してみようか。

次の三角形と外接円で考えていきましょう。

この三角形の頂点Aを少し動かします。

円周角の定理で、Aの角度を保ったまま移動ができます。

外接円の中心が辺に重なるように移動すると、線分ACが外接円の直径(半径×2)になり、角Bが90°になります。

この直角三角形で、直角三角形の \(\sin\) の式を作ります。

\(\displaystyle\color{red}{\sin{A}}=\frac{\color{red}{a}}{\color{lime}{2R}}\)

式変形をして、

\(\displaystyle\frac{\color{red}{a}}{\color{red}{\sin{A}}}=\color{lime}{2R}\)

これで、「角(\(\sin\))」「対辺」「外接円の半径 」の関係式が立式できました。

あとは、角B、角Cで同じことをすると、正弦定理が完成します。

正弦定理

\(\displaystyle\frac{a}{\sin{A}}=\frac{b}{\sin{B}}=\frac{c}{\sin{C}}=2R\)

まとめ:正弦定理

さん
さん

さて、今回のまとめだよ!

正弦定理について勉強しました。


正弦定理

\(\displaystyle\frac{a}{\sin{A}}=\frac{b}{\sin{B}}=\frac{c}{\sin{C}}=2R\)

例題

(1) 1辺の長さが10の正三角形ABCの外接円の半径Rを求めよ。

解答

(1) 正弦定理より

\(\displaystyle\frac{10}{\sin{60°}}\) \(=\) \(\displaystyle 2R\)

よって

\(\displaystyle R=\frac{10}{\frac{\sqrt{3}}{2}\cdot2}=\frac{10}{\sqrt{3}}=\frac{10\sqrt{3}}{2}\)

(2) △ABCにおいて、\(b=\sqrt{6}\) 、\(A=45°\)、\(B=60°\) のとき、\(a\) を求めよ。

解答

(2) 正弦定理より

\(\displaystyle\frac{a}{\sin{45°}}\) \(=\) \(\displaystyle \frac{\sqrt{6}}{\sin{60°}}\)

よって

\(\displaystyle a=\frac{\sqrt{6}}{\frac{\sqrt{3}}{2}}\cdot\frac{1}{\sqrt{2}}=\frac{2\sqrt{6}}{\sqrt{3}}\cdot\frac{1}{\sqrt{2}}=2\)


生徒
生徒

また一つ賢くなった!

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