第7回 順次繰り返し文

プログラミング準備室

こんにちは!さんです。

高校で数学と情報を教えています!

「プログラミング準備室」では、共通テスト情報Ⅰで出題される、「プログラミング」について学べます。

今回は 順次繰り返し文」について解説していきます!

生徒
生徒

条件繰り返し文は理解できたよ!次は何を学ぶの?

さん
さん

次は 「順次繰り返し文」 について学んでいこう!

生徒
生徒

また繰り返し?条件繰り返しと何が違うの?

さん
さん

「あらかじめ決められた回数だけ繰り返す」のが順次繰り返し文 だよ!

順次繰り返し文とは?

条件繰り返し文とは、「○○の間は××する」 という仕組みのことでした。

順次繰り返し文とは、「○○回××する」 という仕組みのことです。

例えば、次のような場面を考えてみましょう。

順次繰り返し文の例
  • 「腕立て伏せを 10回 繰り返す。」
  •  「おみくじを 3回 引く。」
  •  「1〜5の数字を 順番に表示 する。」

このように、「何回繰り返すか」が決まっている場合に 順次繰り返し文 を使います。

また、変数の値を増減させながらループする という特徴を持っています。

順次繰り返し文の書き方

共通テスト用プログラム表記の例示では、次のように書かれています。

順次繰り返し文は、次のように書きます。

条件分岐文の書き方

(変数) を (開始値) から (終了値) まで (増減量) ずつ増やしながら繰り返す:
L (実行する処理)

条件分岐文の書き方

(変数) を (開始値) から (終了値) まで (増減量) ずつ減らしながら繰り返す:
L (実行する処理)

生徒
生徒

「増やしながら」も「減らしながら」もできるんだね。

さん
さん

具体例で確認していこう!

例題:カウントダウンプログラム

3から1までカウントダウンする プログラムを考えます。

まずは、条件繰り返し文 を使って表現します。

ソースコード

(1) count = 3
(2) count > 0 の間繰り返す:
(3) I  表示する(count)
(4) L count = count – 1

実行結果

3
2
1

生徒
生徒

これは前回習ったやり方だね。

変数 count が 3 から 1 ずつ減らしながら 繰り返されています。

このプログラムを 順次繰り返し文 を使って表現すると、次のようになります。

ソースコード

(1) i を 3 から 1 まで 1 ずつ減らしながら繰り返す:
(2) L 表示する( i )

実行結果

3
2
1

生徒
生徒

おお!たった2行でできた!

さん
さん

プログラムを順に追っていこう!


ソースコード

(1) i を 3 から 1 まで 1 ずつ減らしながら繰り返す:
(2) L 表示する( i )

(1)行目で i(変数) に 3(開始値) が代入されます。

i を 1(終了値) まで 1(増減量) ずつ減らしながら、 制御範囲を繰り返し、実行していきす。

さん
さん

i は カウント変数 って呼ばれるよ。カウント変数は i じゃなくても、好きなやつでOK


ソースコード

(1) i を 3 から 1 まで 1 ずつ減らしながら繰り返す:
(2) L 表示する( i )

(2)行目で i(変数) が表示されます。

実行結果

3

ここまでが、順次繰り返し文の制御範囲の終わり( L )です。

再び、(1)行目に戻ります。


ソースコード

(1) i を 3 から 1 まで 1 ずつ減らしながら繰り返す:
(2) L 表示する( i )

i(変数) には 3 が入っているので、再び制御範囲を実行します。

変数 i を 1つ減らして 2 にします。


ソースコード

(1) i を 3 から 1 まで 1 ずつ減らしながら繰り返す:
(2) L 表示する( i )

i が表示されます。

実行結果

3
2


ソースコード

(1) i を 3 から 1 まで 1 ずつ減らしながら繰り返す:
(2) L 表示する( i )

i には 2 が入っているので、再び制御範囲を実行します。

変数 i を 1つ減らして 1 にします。


ソースコード

(1) i を 3 から 1 まで 1 ずつ減らしながら繰り返す:
(2) L 表示する( i )

i が表示されます。

実行結果

3
2
1


ソースコード

(1) i を 3 から 1 まで 1 ずつ減らしながら繰り返す:
(2) L 表示する( i )

i には 1(終了値) が入っているので、制御範囲は実行されません

これで、プログラムの終了です。

生徒
生徒

「count に 3 を代入」と「count >= 0」と「count = count – 1」の役割をまとめられるのか!

さん
さん

とっても便利だよね。もう1つ例題を見てみよう。

例題:1桁の偶数を全て表示する

「1桁の偶数を全て表示する」プログラムを 「順次繰り返し文」 を使って表現します。

ソースコード

(1) gusu を 2 から 10 まで 2 ずつ増やしながら繰り返す:
(2) L 表示する( gusu )

実行結果

2
4
6
8
10

(1)行目は、カウント変数 gusu に 2(開始値) を代入 し、繰り返されるごとに 2(増減量) ずつ増やしながら10(終了値) まで、制御範囲を実行します。

(2)行目は、カウント変数 gusu の値を表示しています。

生徒
生徒

今度は、増やしながら のパターンだね。

さん
さん

「変数」も「開始値」も「終了値」も「増減量」も自由に設定できるんだ!

生徒
生徒

わかってきたぞ!早く問題だして!

さん
さん

お。積極的で素晴らしい!じゃあ、次の練習問題やってみよう。

練習問題

練習問題

次のプログラムを実行したときに、表示されるものを答えなさい。

ソースコード

(1) i を 0 から 10 まで 1 ずつ増やしながら繰り返す:
(2) L 表示する( “8*”, i , “=”, 8 * i )

生徒
生徒

ちょっと待ってね。今考えてるから。

8 * 0 = 0
8 * 1 = 8
8 * 2 = 16
8 * 3 = 24
8 * 4 = 32
8 * 5 = 40
8 * 6 = 48
8 * 7 = 56
8 * 8 = 64
8 * 9 = 72
8 * 10 = 80

まとめ

今回は、「順次繰り返し文」について解説しました。

  • 順次繰り返し文 は、 決められた回数 だけ繰り返す文法です。
  • 「(変数) を (開始値) から (終了値) まで (増減量) ずつ増やしながら繰り返す:」 を使います。
  • 増加だけでなく、減少 することもできます。
生徒
生徒

練習問題がちょっと難しかったけど、なんとか理解できたよ!

さん
さん

いいね!次回は 「配列」 について学んでいこう!

次に進む → 第8回 配列

コメント

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