【数学A】場合の数14:最短経路の総数

場合の数
さん
さん

今日の板書はこれ!


最短経路の総数

進む方向「↑や→」の同じものを含む順列と考える。


生徒
生徒

もっと詳しく願いします!!

現役教員として数学を教えている「さん」と申します。

人より勉強に時間がかかると感じていませんか?

私の学校にも、同じ悩みを抱えて苦しんでる生徒がたくさんいます。

• 「教科書や参考書の内容がわからなくて、読むのに時間がかかる」

• 「解答の意味が理解できず、勉強が進まない」

教科書や参考書の内容を理解するには、自分なりに噛み砕いて考える力が必要です。

でも大丈夫!

このサイトでは、私が受けた質問や、つまずきポイントをもとに、わかりやすく解説していきます。

意味から理解し、噛み砕き方をマスターしましょう!!

同じものを含む順列

さん
さん

次の例題を使って考えよう!

例題

下の図のような道のある地域で、次のような最短の道順は何通りあるか。

(1) AからBまで行く。
(2) AからCを通ってBまで行く。
(3) AからCを通らずにBまで行く。

(1) AからBまで行く。

AからBまで行く道順には、例えば次のような行き方があります。

1つ目の図は「→→」と移動し、2つ目の図は「→→↑↑↑→→」と移動します。

どの経路をたどる場合でも、右方向(→)に4回上方向(↑)に3回動くことになります。

したがって、最短経路の総数は「→を4個、↑を3個並べる並べ方」として考えることができます。

これは 同じものを含む順列 の考え方です。

よって、\(\displaystyle\frac{7!}{4!3!}=35\)

(2) AからCを通ってBまで行く。

AからCを通ってBまで行く道順には、次のような行き方があります。

まず、AからCまでの最短経路を考えます。

このとき、右方向(→)に2回上方向(↑)に1回動くので、同じものを含む順列の総数は\(\displaystyle\frac{3!}{2!}\)通りとなります。

次に、CからBまでの最短経路を考えます。

ここでは、右方向(→)に2回上方向(↑)に2回動くため、同じものを含む順列の総数は\(\displaystyle\frac{4!}{2!2!}\)通りです。

したがって、AからCを通ってBまで行く道順の総数は、\(\displaystyle\frac{3!}{2!}×\frac{4!}{2!2!}=18\)通りとなります。

(3) AからCを通らずにBまで行く。

AからCを通らずにBまで行く道順を考えます。

このように「~でない」といった否定の言葉が出てきたときは、補集合を使って考えると、計算がぐっと楽になります。

\((Cを通らない)=(全体)-(Cを通る)\)

(1) より、AからBまで行く全体の道順は 35 通り。

(2) より、AからCを通ってBまで行く道順は 18 通り。

したがって、AからCを通らずにBまで行く道順は次のように求められます。

\(35-18=17\)通り

まとめ:最短経路の総数

さん
さん

さて、今回のまとめだよ!


最短経路の総数

進む方向「↑や→」の同じものを含む順列と考える。


生徒
生徒

ありがとうございました!!

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