
今日の板書はこれ!
進む方向「↑や→」の同じものを含む順列と考える。

もっと詳しく願いします!!
現役教員として数学を教えている「さん」と申します。
「人より勉強に時間がかかる」と感じていませんか?
私の学校にも、同じ悩みを抱えて苦しんでる生徒がたくさんいます。
• 「教科書や参考書の内容がわからなくて、読むのに時間がかかる」
• 「解答の意味が理解できず、勉強が進まない」
教科書や参考書の内容を理解するには、「自分なりに噛み砕いて考える力」が必要です。
でも大丈夫!
このサイトでは、私が受けた質問や、つまずきポイントをもとに、わかりやすく解説していきます。
意味から理解し、噛み砕き方をマスターしましょう!!
同じものを含む順列

次の例題を使って考えよう!
下の図のような道のある地域で、次のような最短の道順は何通りあるか。

(1) AからBまで行く。
(2) AからCを通ってBまで行く。
(3) AからCを通らずにBまで行く。
(1) AからBまで行く。
AからBまで行く道順には、例えば次のような行き方があります。


1つ目の図は「↑→→↑→↑→」と移動し、2つ目の図は「→→↑↑↑→→」と移動します。
どの経路をたどる場合でも、右方向(→)に4回、上方向(↑)に3回動くことになります。
したがって、最短経路の総数は「→を4個、↑を3個並べる並べ方」として考えることができます。
これは 同じものを含む順列 の考え方です。
よって、\(\displaystyle\frac{7!}{4!3!}=35\)
(2) AからCを通ってBまで行く。

AからCを通ってBまで行く道順には、次のような行き方があります。


まず、AからCまでの最短経路を考えます。
このとき、右方向(→)に2回、上方向(↑)に1回動くので、同じものを含む順列の総数は\(\displaystyle\frac{3!}{2!}\)通りとなります。
次に、CからBまでの最短経路を考えます。
ここでは、右方向(→)に2回、上方向(↑)に2回動くため、同じものを含む順列の総数は\(\displaystyle\frac{4!}{2!2!}\)通りです。
したがって、AからCを通ってBまで行く道順の総数は、\(\displaystyle\frac{3!}{2!}×\frac{4!}{2!2!}=18\)通りとなります。
(3) AからCを通らずにBまで行く。

AからCを通らずにBまで行く道順を考えます。
このように「~でない」といった否定の言葉が出てきたときは、補集合を使って考えると、計算がぐっと楽になります。
\((Cを通らない)=(全体)-(Cを通る)\)
(1) より、AからBまで行く全体の道順は 35 通り。
(2) より、AからCを通ってBまで行く道順は 18 通り。
したがって、AからCを通らずにBまで行く道順は次のように求められます。
\(35-18=17\)通り
まとめ:最短経路の総数

さて、今回のまとめだよ!
進む方向「↑や→」の同じものを含む順列と考える。

ありがとうございました!!
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