
今日の板書はこれ!
関数
\(x\)の値を定めると\(y\)の値がただ1つ定まるとき、\(y\)は\(x\)の関数であるという。\(y\)が\(x\)の関数であることを\(y=f(x)\)と表すことが多い。関数\(y=f(x)\)において、\(x=a\)のときの\(y\)の値を\(f(a)\)と表す。
座標平面
平面を直交する数直線で4つの象限に分けたもの。右上から反時計回りに第1象限、第2象限、第3象限、第4象限という。なお、座標軸上はどの象限でもない。
定義域
関数\(y=f(x)\)において変数\(x\)がとりうる値の範囲。
値域
\(x\)が定義域内のすべての値をとるとき、\(f(x)\)がとりうる値の範囲。
最大・最小
グラフと定義域を描き、視覚的に考える。

もっと詳しく願いします!!
現役教員として数学を教えている「さん」と申します。
「人より勉強に時間がかかる」と感じていませんか?
私の学校にも、同じ悩みを抱えて苦しんでる生徒がたくさんいます。
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教科書や参考書の内容を理解するには、「自分なりに噛み砕いて考える力」が必要です。
でも大丈夫!
このサイトでは、私が受けた質問や、つまずきポイントをもとに、わかりやすく解説していきます。
意味から理解し、噛み砕き方をマスターしましょう!!
関数の値、定義域・値域と最大・最小
関数の値
関数とは
\(y=3x-2\) や \(y=\frac{1}{x}\)、\(y=3x^2-5x+4\) のような式を関数といいます。
関数とは、ある値を入れると、それに対応する値を返してくれる仕組みのことです。
「入力した数をもとに、結果(出力)を決めるルール」と考えるとわかりやすいです。
例:y=3x-2
関数\(y=3x-2\)に、\(x=2\) を入れると、\(y=3×2-2=4\) となります。

同じように、\(x=-2\) を入れると、\(y=3×(-2)-2=-8\) が返ってきます。

関数の表し方と値
関数は、\(y=f(x)\) と表すこともあります。
このとき、\(x=a\) を入れたときの値を \(f(a)\) と表します。
つまり、関数\(y=f(x)\)に \(x=a\) を代入したときの値 が \(f(a)\) です。

次の例題で考えよう!
例題
\(f(\color{blue}{x})=\color{blue}{x}^2+2\color{blue}{x}\)であるとき、次の値を求めよ。
(1) \(f(\color{blue}{5})\)
(2) \(f(\color{blue}{a-1})\)
(1) \(f(x)=x^2+2x\) に \(x=5\) を代入します。
(2) 同じように、\(x=a-1\) を代入します。

次の計算は間違いなので気を付けよう!
「\(a-1\)」は1つの数字として扱うため、必ずかっこ \(a-1\) をつけることが大切です。
定義域・値域と最大・最小
関数\(y=f(x)\)において変数\(x\)がとりうる値の範囲を定義域といいます。
また、\(x\)が定義域内のすべての値をとるとき、\(f(x)\)がとりうる値の範囲を値域といいます。
では次の例題で最大値と最小値を考えていきましょう。
例題
次の関数の値域を求めよ。また、最大値・最小値があれば求めよ。
(1) \(y=-2x+3 \:(-1≦x<2)\)
(2) \(y=x^2\: (-2≦x≦1)\)
(3) \(\displaystyle y=\frac{1}{x} \:(1<x≦2)\)
最大値・最小値とは、値域(\(y\)の範囲)の最大値・最小値のことです。
最大・最小を考える際には、必ずグラフと定義域を描き、視覚的に考えましょう。
(1) \(y=-2x+3 \:(-1≦x<2)\) のグラフ次のようになります。

よって、\(x=-1\) のとき最大値 \(y=-2\cdot(-1)+3=5\)
\(x=2\) は定義域に含まれないため、「最小値なし」となります。

最小値が定まらないときは最小値がないって表現するんだ!
(2) \(y=x^2\: (-2≦x≦1)\) のグラフ次のようになります。

よって、\(x=2\) のとき最大値 \(y=2^2=4\)
\(x=2\) のとき最大値 \(y=2^2=4\)

定義域の端っこが最大・最小になるわけではないから気を付けて!必ずグラフを描いて考えよう!
(3) \(\displaystyle y=\frac{1}{x} \:(1<x≦2)\) のグラフ次のようになります。

よって、最大値なし
\(x=2\) のとき最小値 \(\displaystyle y=\frac{1}{2}\)
まとめ:関数の値、定義域・値域と最大・最小

さて、今回のまとめだよ!
関数
\(x\)の値を定めると\(y\)の値がただ1つ定まるとき、\(y\)は\(x\)の関数であるという。\(y\)が\(x\)の関数であることを\(y=f(x)\)と表すことが多い。関数\(y=f(x)\)において、\(x=a\)のときの\(y\)の値を\(f(a)\)と表す。
座標平面
平面を直交する数直線で4つの象限に分けたもの。右上から反時計回りに第1象限、第2象限、第3象限、第4象限という。なお、座標軸上はどの象限でもない。
定義域
関数\(y=f(x)\)において変数\(x\)がとりうる値の範囲。
値域
\(x\)が定義域内のすべての値をとるとき、\(f(x)\)がとりうる値の範囲。
最大・最小
グラフと定義域を描き、視覚的に考える。

ありがとうございました!!




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