【数学Ⅰ】2次関数12:2次関数の決定

2次関数
さん
さん

今日の板書はこれ!

2次関数の決定

与えられた条件によって、2次関数の 3つの表現 を使い分ける。

基本形 \(y=a(x-p)^2+q\) … 軸または頂点に関する条件があるとき

一般形 \(y=ax^2+bx+c\) … 通る3点の条件があるとき

分解形 \(y=a(x-\alpha)(x-\beta)\) … x軸との2交点 \(\alpha\), \(\beta\) の条件があるとき

例題1

頂点が点 \((2,5)\) で、点 \((-1,-4)\) を通る放物線をグラフにもつ2次関数を求めよ。


▼ 解答

頂点 \((2,5)\) より、\(\color{red}{y=a(x-2)^2+5}\) とおける。

点 \((-1,-4)\) を通るから、\(-4=a(-1-2)^2+5\) よって \(\color{deepskyblue}{a=-1}\)

したがって \(\color{red}{y=-(x-2)^2+5}\)

例題2

2次関数のグラフが3点 \((1,5)\), \((2,1)\), \((3,-7)\) を通るとき、その2次関数を求めよ。


▼ 解答

\(y=ax^2+bx+c\) とおき、3点を代入して連立方程式を解くと、\(\color{red}{a=-2}\), \(\color{red}{b=2}\), \(\color{red}{c=5}\)

よって \(\color{red}{y=-2x^2+2x+5}\)

生徒
生徒

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現役教員として数学を教えている「さん」と申します。

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2次関数の決定とは?

さん
さん

今までは「2次関数が与えられて、グラフをかいたり最大・最小を求めたり」してきたよね。今回はその逆。条件から2次関数を求める ことに挑戦するよ!

生徒
生徒

逆?……つまり、ヒントから式を当てるってこと?

さん
さん

そう!「頂点はここ」「3点を通る」みたいなヒントから、その放物線の式 \(y=ax^2+bx+c\) を 特定 するんだ。

2次関数の3つの表現

実は、2次関数は 3つの表現 を持っています。

基本形 \(y=a(x-p)^2+q\)

一般形 \(y=ax^2+bx+c\)

分解形 \(y=a(x-\alpha)(x-\beta)\)

どれも同じ放物線を表せますが、形によって「見える情報」が違う のがポイントです。

基本形からは 頂点 \((p,\,q)\)、分解形からは x軸との交点 \(\alpha\), \(\beta\) がすぐに読み取れます。

一般形は3つの係数 \(a\), \(b\), \(c\) でグラフを表す 万能形 です。

なぜ3つの形を使い分けるのか

さん
さん

ここがすごく大事だから、ゆっくり説明するね。

2次関数を決定するためには、未知数を求める 必要があります。

基本形・一般形・分解形いずれも未知数は3つで、3つの条件 から求めることになります。

生徒
生徒

じゃあ、どの形を使っても同じじゃないの?

さん
さん

いい質問!実は どの形を選ぶかで、計算の手間が全然違う んだ。たとえば「頂点が \((2,5)\) です」という条件があるとき、基本形を使えば \(\color{red}{p=2}\), \(\color{red}{q=5}\) はノータイムで分かるので、未知数を1個まで減らせます。

「与えられた条件 → 一番ラクな表現を選ぶ」 これが2次関数の決定のコツです。

例題1:頂点と通る点が分かっている場合(基本形)

例題1

頂点が点 \((2,5)\) で、点 \((-1,-4)\) を通る放物線をグラフにもつ2次関数を求めよ。

なぜ基本形を使うのか

さん
さん

条件をチェックしてみよう。「頂点が \((2,5)\)」って書いてあるね。頂点といえば?

生徒
生徒

基本形 \(y=a(x-p)^2+q\) の \((p,\,q)\) だ!

そう、頂点や軸の条件があるときは基本形 を使います。

\(y=a(x-p)^2+q\) に \(p=2\)、\(q=5\) を代入すると、\(y=a(x-2)^2+5\) となり、未知数が \(a\) だけになりました!

解いてみよう

残るは「点 \((-1,-4)\) を通る」という条件です。

さん
さん

点を通る」って条件、どう使う?

生徒
生徒

うーん、座標を代入する?

さん
さん

正解! 点 \((x_0,\,y_0)\) を通る ⇔ 式に代入して成立する だね。これは今後もずっと使う考え方だから、必ず押さえておこう。

\(y=a(x-2)^2+5\) に \(x=-1\)、\(y=-4\) を代入すると、\(-4=a(-1-2)^2+5\)、\(9a=-9\) よって \(\color{deepskyblue}{a=-1}\)

したがって、求める2次関数は \(\color{red}{y=-(x-2)^2+5}\)

生徒
生徒

「頂点で式を作る → 通る点を代入」のコンボでサクッと解けるんだね!

例題2:3点を通ることが分かっている場合(一般形)

例題2

2次関数のグラフが3点 \((1,5)\), \((2,1)\), \((3,-7)\) を通るとき、その2次関数を求めよ。

なぜ一般形を使うのか

さん
さん

今回は頂点もx軸との交点も書かれていない。あるのは「3点を通る」という情報だけ。

生徒
生徒

頂点情報がないなら、基本形は使いにくい……?

さん
さん

そう!通る点だけが条件のときは、一般形 \(y=ax^2+bx+c\) が一番自然なんだ。3つの未知数 \(a\), \(b\), \(c\) を、3つの点(=3つの方程式)で求めにいくよ。

解いてみよう

\(y=ax^2+bx+c\) とおきます。

点 \((1,5)\) を通るから、\(\color{deepskyblue}{a+b+c=5}\) …①

点 \((2,1)\) を通るから、\(\color{lime}{4a+2b+c=1}\) …②

点 \((3,-7)\) を通るから、\(\color{hotpink}{9a+3b+c=-7}\) …③

さん
さん

連立方程式を解くコツは、文字を消すこと。一気に3文字を扱うんじゃなくて、まずは \(c\) を消して、\(a\) と \(b\) の式に減らすよ。

②-① を計算すると、\(3a+b=-4\) …④

③-② を計算すると、\(5a+b=-8\) …⑤

⑤-④ をすると、\(2a=-4\) よって \(\color{red}{a=-2}\)、④に代入して \(\color{red}{b=2}\)、①に代入して \(\color{red}{c=5}\)

したがって、求める2次関数は \(\color{red}{y=-2x^2+2x+5}\)

生徒
生徒

3点 → 3式 → 連立、っていう流れがキレイ!

例題3:x軸との交点が分かっている場合(分解形)

最後はおまけの 分解形 です。

例題3

x軸と \((-1,0)\), \((3,0)\) で交わり、点 \((1,-8)\) を通る放物線をグラフにもつ2次関数を求めよ。

さん
さん

「x軸との交点」が見えてるから、分解形 \(y=a(x-\alpha)(x-\beta)\) の出番だね。

x軸との交点が \(\alpha=-1\), \(\beta=3\) なので、\(y=a(x+1)(x-3)\) とおけます。

点 \((1,-8)\) を通るから代入して、\(-8=a\cdot 2\cdot(-2)=-4a\) よって \(\color{red}{a=2}\)

したがって、求める2次関数は \(\color{red}{y=2(x+1)(x-3)}\)(展開して \(y=2x^2-4x-6\) でもOK)

生徒
生徒

x軸との交点さえ見えてれば、これが一番ラクかも!

さん
さん

そうそう。「与えられた条件 → 一番情報を素直に式にできる形を選ぶ」 が一貫したコツだよ。

まとめ:2次関数の決定

さん
さん

さて、今回のまとめだよ!

2次関数の決定

与えられた条件によって、2次関数の 3つの表現 を使い分ける。

基本形 \(y=a(x-p)^2+q\) … 軸または頂点に関する条件があるとき

一般形 \(y=ax^2+bx+c\) … 通る3点の条件があるとき

分解形 \(y=a(x-\alpha)(x-\beta)\) … x軸との2交点 \(\alpha\), \(\beta\) の条件があるとき

そして、共通して使うのが「点 \((x_0,\,y_0)\) を通る ⇔ 代入して成立」のルール。

生徒
生徒

また一つ賢くなった!

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