【数学Ⅰ】2次関数11:文字を含む2次関数の最大・最小③(関数固定で区間が一定幅で動く)

2次関数
さん
さん

今日の板書はこれ!

文字を含む2次関数の最大・最小③(関数固定で区間が一定幅で動く)

関数が 固定、区間が 一定の幅で平行に動く タイプ。

① 関数を平方完成して、グラフを描く(位置は固定)

② 区間を左から右へ動かしていき、最大・最小をとる \(x\) の位置が切り替わる瞬間で 場合分け する

例題1

関数 \(y=x^2-4x+5\) \((a\leq x\leq a+2)\) の最小値を求めよ。


▼ 解答

\(y=x^2-4x+5=(x-2)^2+1\) より、頂点 \((2,1)\) の下に凸の放物線。

区間 \([a,\,a+2]\) は幅 \(2\) で固定、\(a\) によって左右に動く。

[1] \(a<0\) のとき:区間が頂点より左にあり、関数は区間内で減少。
 右端 \(x=a+2\) で最小、最小値 \(\color{red}{a^2+1}\)

[2] \(0\leq a\leq 2\) のとき:区間内に頂点を含む。
 頂点 \(x=2\) で最小、最小値 \(\color{red}{1}\)

[3] \(a>2\) のとき:区間が頂点より右にあり、関数は区間内で増加。
 左端 \(x=a\) で最小、最小値 \(\color{red}{a^2-4a+5}\)

生徒
生徒

もっと詳しく願いします!!

現役教員として数学を教えている「さん」と申します。

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文字を含む2次関数の最大・最小③ とは?

さん
さん

今回はシリーズ第3弾。関数は動かないけど、区間が一定の幅で平行に動く タイプだよ。

生徒
生徒

え、これまでの①②と何が違うの?

さん
さん

いい質問!整理しよう。①は 関数固定で区間の一端だけ動く、②は 区間固定で関数の軸が動く、そして今回③は 関数固定で区間が一定幅で動く。動く対象を見極めるのが最初のステップなんだ。

動くものを見極める

問題文で 定数(パラメータ) が変化したときに「何が動いて、何が動かないのか」を最初に整理します。

今回の例「\(y=x^2-4x+5\) \((a\leq x\leq a+2)\)」では、関数の式に \(a\) は含まれていません。

動くのは 区間の両端 です。

しかも、区間の幅は \(a+2-a=2\) で常に一定。

\(a\) が変わると、区間がスライドして動くイメージです。

考え方の核心:関数を描いて、区間を動かす

さん
さん

場合分けの境界を見つけるには、最大・最小をとる \(x\) の値が変わる瞬間 に着目する。これが鉄則だよ。

放物線が下に凸のとき、最小値をとるのは「区間内で頂点に最も近い点」です。

区間がスライドすると、その「最も近い点」が 左端 → 頂点そのもの → 右端 と切り替わるので、ここで場合分けが必要になります。

例題:\(y=x^2-4x+5\) \((a\leq x\leq a+2)\) の最小値

例題1

関数 \(y=x^2-4x+5\) \((a\leq x\leq a+2)\) の最小値を求めよ。

ステップ1:関数を平方完成してグラフを描く

\(y=x^2-4x+5\) を平方完成すると、\(y=(x-2)^2+1\) です。

頂点 \((2,\,1)\)、下に凸の放物線。

これは 固定 なので、まずグラフを描いておきます。

ステップ2:区間を左から動かす

さん
さん

区間 \([a,\,a+2]\) を、\(a\) が小さい値から大きい値へと、左から右へスライドさせるイメージで考えるよ。

放物線の頂点は \(x=2\) に固定。

区間が頂点をまたぐかどうかで、最小をとる位置が変わります。

関数固定で区間が動く 最小値の場合分け 4パターン

ステップ3:場合分けの境界を見つける

「区間内で頂点に最も近い \(x\) 」がどこかを考えると、境界は次の2つです。

・区間の 右端 \(a+2\) が頂点 \(x=2\) に重なる瞬間 → \(a+2=2\) より \(a=0\)

・区間の 左端 \(a\) が頂点 \(x=2\) に重なる瞬間 → \(a=2\)

これで \(a\) を \(a<0\)、\(0\leq a\leq 2\)、\(a>2\) の3つに分けて考えます。

[1] a < 0 のとき

区間 \([a,\,a+2]\) は頂点 \(x=2\) より左にあります(\(a+2<2\))。

関数は区間内で 単調減少 なので、最小は右端 \(x=a+2\) でとります。

代入して、\(\color{red}{y=(a+2-2)^2+1=a^2+1}\)

[2] 0 ≤ a ≤ 2 のとき

区間内に頂点 \(x=2\) が含まれます(\(a\leq 2\leq a+2\))。

最小は頂点で、\(x=2\) のとき \(\color{red}{y=1}\)

[3] a > 2 のとき

区間 \([a,\,a+2]\) は頂点 \(x=2\) より右にあります。

関数は区間内で 単調増加 なので、最小は左端 \(x=a\) でとります。

代入して、\(\color{red}{y=(a-2)^2+1=a^2-4a+5}\)

まとめる

以上を合わせて、最小値は

\(\begin{cases} a^2+1 & (a<0) \\ 1 & (0\leq a\leq 2) \\ a^2-4a+5 & (a>2) \end{cases}\)

生徒
生徒

動くのが「関数」か「区間の一端」か「区間まるごと」かで考え方が違うけど、場合分けの境界を見つけるっていう核は同じなんだね!

さん
さん

そう!シリーズ①②③で何が動くかを整理すれば、どんなパターンが来ても怖くないよ。

まとめ:関数固定で区間が一定幅で動く

さん
さん

さて、今回のまとめだよ!

文字を含む2次関数の最大・最小③(関数固定で区間が一定幅で動く)

関数が 固定、区間が 一定の幅で平行に動く タイプ。

① 関数を平方完成して、グラフを描く(位置は固定)

② 区間を左から右へ動かしていき、最大・最小をとる \(x\) の位置が切り替わる瞬間で 場合分け する

境界は 区間の端と頂点が重なる瞬間。今回の例なら、左端が頂点に重なる(\(a=2\))と右端が頂点に重なる(\(a=0\))の2つ。

生徒
生徒

また一つ賢くなった!

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