
今日の板書はこれ!
関数が 固定、区間が 一定の幅で平行に動く タイプ。
① 関数を平方完成して、グラフを描く(位置は固定)
② 区間を左から右へ動かしていき、最大・最小をとる \(x\) の位置が切り替わる瞬間で 場合分け する
関数 \(y=x^2-4x+5\) \((a\leq x\leq a+2)\) の最小値を求めよ。
▼ 解答
\(y=x^2-4x+5=(x-2)^2+1\) より、頂点 \((2,1)\) の下に凸の放物線。
区間 \([a,\,a+2]\) は幅 \(2\) で固定、\(a\) によって左右に動く。
[1] \(a<0\) のとき:区間が頂点より左にあり、関数は区間内で減少。
右端 \(x=a+2\) で最小、最小値 \(\color{red}{a^2+1}\)
[2] \(0\leq a\leq 2\) のとき:区間内に頂点を含む。
頂点 \(x=2\) で最小、最小値 \(\color{red}{1}\)
[3] \(a>2\) のとき:区間が頂点より右にあり、関数は区間内で増加。
左端 \(x=a\) で最小、最小値 \(\color{red}{a^2-4a+5}\)

もっと詳しく願いします!!
現役教員として数学を教えている「さん」と申します。
「人より勉強に時間がかかる」と感じていませんか?私の学校にも、同じ悩みを抱えて苦しんでる生徒がたくさんいます。
「教科書や参考書の内容がわからなくて、読むのに時間がかかる」「解答の意味が理解できず、勉強が進まない」教科書や参考書の内容を理解するには、「自分なりに噛み砕いて考える力」が必要です。
でも大丈夫!このサイトでは、私が受けた質問や、つまずきポイントをもとに、わかりやすく解説していきます。
意味から理解し、噛み砕き方をマスターしましょう!!
文字を含む2次関数の最大・最小③ とは?

今回はシリーズ第3弾。関数は動かないけど、区間が一定の幅で平行に動く タイプだよ。

え、これまでの①②と何が違うの?

いい質問!整理しよう。①は 関数固定で区間の一端だけ動く、②は 区間固定で関数の軸が動く、そして今回③は 関数固定で区間が一定幅で動く。動く対象を見極めるのが最初のステップなんだ。
動くものを見極める
問題文で 定数(パラメータ) が変化したときに「何が動いて、何が動かないのか」を最初に整理します。
今回の例「\(y=x^2-4x+5\) \((a\leq x\leq a+2)\)」では、関数の式に \(a\) は含まれていません。
動くのは 区間の両端 です。
しかも、区間の幅は \(a+2-a=2\) で常に一定。
\(a\) が変わると、区間がスライドして動くイメージです。
考え方の核心:関数を描いて、区間を動かす

場合分けの境界を見つけるには、最大・最小をとる \(x\) の値が変わる瞬間 に着目する。これが鉄則だよ。
放物線が下に凸のとき、最小値をとるのは「区間内で頂点に最も近い点」です。
区間がスライドすると、その「最も近い点」が 左端 → 頂点そのもの → 右端 と切り替わるので、ここで場合分けが必要になります。
例題:\(y=x^2-4x+5\) \((a\leq x\leq a+2)\) の最小値
関数 \(y=x^2-4x+5\) \((a\leq x\leq a+2)\) の最小値を求めよ。
ステップ1:関数を平方完成してグラフを描く
\(y=x^2-4x+5\) を平方完成すると、\(y=(x-2)^2+1\) です。
頂点 \((2,\,1)\)、下に凸の放物線。
これは 固定 なので、まずグラフを描いておきます。
ステップ2:区間を左から動かす

区間 \([a,\,a+2]\) を、\(a\) が小さい値から大きい値へと、左から右へスライドさせるイメージで考えるよ。
放物線の頂点は \(x=2\) に固定。
区間が頂点をまたぐかどうかで、最小をとる位置が変わります。

ステップ3:場合分けの境界を見つける
「区間内で頂点に最も近い \(x\) 」がどこかを考えると、境界は次の2つです。
・区間の 右端 \(a+2\) が頂点 \(x=2\) に重なる瞬間 → \(a+2=2\) より \(a=0\)
・区間の 左端 \(a\) が頂点 \(x=2\) に重なる瞬間 → \(a=2\)
これで \(a\) を \(a<0\)、\(0\leq a\leq 2\)、\(a>2\) の3つに分けて考えます。
[1] a < 0 のとき
区間 \([a,\,a+2]\) は頂点 \(x=2\) より左にあります(\(a+2<2\))。
関数は区間内で 単調減少 なので、最小は右端 \(x=a+2\) でとります。
代入して、\(\color{red}{y=(a+2-2)^2+1=a^2+1}\)
[2] 0 ≤ a ≤ 2 のとき
区間内に頂点 \(x=2\) が含まれます(\(a\leq 2\leq a+2\))。
最小は頂点で、\(x=2\) のとき \(\color{red}{y=1}\)
[3] a > 2 のとき
区間 \([a,\,a+2]\) は頂点 \(x=2\) より右にあります。
関数は区間内で 単調増加 なので、最小は左端 \(x=a\) でとります。
代入して、\(\color{red}{y=(a-2)^2+1=a^2-4a+5}\)
まとめる
以上を合わせて、最小値は
\(\begin{cases} a^2+1 & (a<0) \\ 1 & (0\leq a\leq 2) \\ a^2-4a+5 & (a>2) \end{cases}\)

動くのが「関数」か「区間の一端」か「区間まるごと」かで考え方が違うけど、場合分けの境界を見つけるっていう核は同じなんだね!

そう!シリーズ①②③で何が動くかを整理すれば、どんなパターンが来ても怖くないよ。
まとめ:関数固定で区間が一定幅で動く

さて、今回のまとめだよ!
関数が 固定、区間が 一定の幅で平行に動く タイプ。
① 関数を平方完成して、グラフを描く(位置は固定)
② 区間を左から右へ動かしていき、最大・最小をとる \(x\) の位置が切り替わる瞬間で 場合分け する
境界は 区間の端と頂点が重なる瞬間。今回の例なら、左端が頂点に重なる(\(a=2\))と右端が頂点に重なる(\(a=0\))の2つ。

また一つ賢くなった!





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