【数学Ⅱ】指数関数と対数関数05:指数関数のグラフ

指数関数と対数関数
さん
さん

今日の板書はこれ!

指数関数 y=aˣ のグラフ

\(a>0,\ a\neq1\) のとき、\(y=a^x\) を \(a\) をとする指数関数という。

① 定義域は実数全体、値域は \(y>0\)(\(y\) が0以下になることはない)。

② \(a>1\) のとき単調増加、\(0<a<1\) のとき単調減少

③ グラフは必ず点 \((0,\ 1)\) を通り、\(x\) 軸が漸近線になる。

生徒
生徒

もっと詳しくお願いします!!

現役教員として数学を教えている「さん」と申します。

人より勉強に時間がかかる」と感じていませんか?教科書や参考書を理解するには、「自分なりに噛み砕いて考える力」が必要です。

このサイトでは、私が受けた質問やつまずきポイントをもとに、意味から理解できるように解説していきます。

指数関数のグラフのかき方

さん
さん

例えば \(y=2^x\) のグラフって、どんな形になると思う?まずは実際にかいてみよう。

例題1

関数 \(y=2^x\) のグラフをかけ。

生徒
生徒

指数関数のグラフって、どこから手をつければいいんですか?

さん
さん

グラフをかくのに必要な「指数関数の特徴」を、順番に見ていこう。

指数関数とは?グラフを決める3つの特徴

① 指数関数の定義:a を底とする関数

さん
さん

まず「指数関数」がどんな関数なのか、確認しておこう。

\(a>0,\ a\neq1\) のとき、\(y=a^x\) を \(a\) を底とする \(x\) の指数関数 といいます。

底 \(a\) には \(a>0,\ a\neq1\) という条件がつきます。

なぜ \(a>0\) が必要かというと、もし底が負の数だと、例えば \(a=-2\) のとき \((-2)^{\frac{1}{2}}=\sqrt{-2}\) となり、指数が分数のときに値が定まらなくなるからです。

また \(a=1\) のときは \(y=1^x=1\) となって、\(x\) がどんな値でも \(y\) は1のまま。

これでは関数として意味がないので、\(a\neq1\) とします。

(指数が分数や負の数のときの計算は、有理数の指数の記事でくわしく解説しています。)

② 定義域・値域と、単調増加・単調減少

さん
さん

次に、グラフの形を決める大事な性質だよ。

指数関数 \(y=a^x\) の定義域は 実数全体で、値域は \(y>0\) です。

つまり \(y\) の値が0や負になることはありません。

また、底 \(a\) の大きさで増え方・減り方が変わります。

\(a>1\) のときは単調増加(右上がり)、

底が1より大きいときの指数関数 y=aˣ のグラフ。点(0,1)を通り右上がりに単調増加し、x軸が漸近線になる

\(0<a<1\) のときは単調減少(右下がり)のグラフになります。

底が0と1の間のときの指数関数 y=aˣ のグラフ。点(0,1)を通り右下がりに単調減少し、x軸が漸近線になる

③ 必ず点(0,1)を通り、x軸が漸近線

さん
さん

どんな指数関数にも共通する、2つの目印があるよ。

どんな指数関数も、\(x=0\) のとき \(y=a^0=1\) になるので、グラフは必ず点 \((0,\ 1)\) を通ります。

さらに、\(x\) 軸(直線 \(y=0\))に限りなく近づきますが、決して交わりません。

この \(x\) 軸を、グラフの 漸近線 といいます。

実際に y=2ˣ のグラフをかいてみよう

さん
さん

さっきの3つの特徴を使って、\(y=2^x\) のグラフをかいていくよ。

例題1

関数 \(y=2^x\) のグラフをかけ。

まず、いくつかの \(x\) の値に対する \(y\) の値を計算して、表にまとめます。

\(x\)\(-2\)\(-1\)\(0\)\(1\)\(2\)
\(y=2^x\)\(\frac{1}{4}\)\(\frac{1}{2}\)\(1\)\(2\)\(4\)

次に、これらの点 \(\left(-2,\ \frac{1}{4}\right),\ \left(-1,\ \frac{1}{2}\right),\ (0,\ 1),\ (1,\ 2),\ (2,\ 4)\) を座標平面にとり、なめらかな曲線で結びます。

指数関数 y=2ˣ のグラフをかくためにとった点

底は \(2>1\) なので、グラフは 単調増加

点 \((0,\ 1)\) を通り、\(x\) 軸を漸近線とする右上がりの曲線になります(形は特徴②で見た \(a>1\) のグラフと同じです)。

指数関数 y=2ˣ のグラフ(右上がりの曲線)
生徒
生徒

①②③の特徴どおりの形になった!

練習問題

練習1

次の表は、指数関数 \(y=2^x\) における \(x\) と \(y\) の対応表です。空らんをうめよ。

\(x\)\(-2\)\(-1.5\)\(-1\)\(-0.5\)\(0\)\(0.5\)\(1\)\(1.5\)\(2\)
\(y\)\(0.25\)\(2\)\(2.83\)\(4\)
ヒントを見る

負の指数は逆数、\(0.5\) 乗(=\(\frac{1}{2}\) 乗)は平方根で計算します。例えば \(2^{-1}=\frac{1}{2}=0.5\)、\(2^{0.5}=\sqrt{2}≒1.41\)。

答えを見る

\(2^{-1.5}=\frac{1}{2\sqrt{2}}≒0.35\)
\(2^{-1}=0.5\)
\(2^{-0.5}=\frac{1}{\sqrt{2}}≒0.71\)
\(2^{0}=1\)
\(2^{0.5}=\sqrt{2}≒1.41\)
よって空らんは順に \(0.35,\ 0.5,\ 0.71,\ 1,\ 1.41\)。

練習2

次の関数のグラフをかけ。

(1) \(y=3^x\)  (2) \(y=\left(\frac{1}{3}\right)^x\)

ヒントを見る

底 \(a\) が1より大きいか小さいかで、単調増加か単調減少かが決まります。どちらのグラフも点 \((0,\ 1)\) を通ります。

答えを見る

(1) \(y=3^x\) は底 \(3>1\) なので単調増加。点 \((0,\ 1)\) を通り、\(x\) 軸が漸近線の右上がりの曲線。
(2) \(y=\left(\frac{1}{3}\right)^x\) は底が \(0<\frac{1}{3}<1\) なので単調減少。点 \((0,\ 1)\) を通り、\(x\) 軸が漸近線の右下がりの曲線。
なお \(\left(\frac{1}{3}\right)^x=3^{-x}\) なので、(2)は(1)を \(y\) 軸に関して対称に折り返したグラフになります。

練習3

練習2(1)の \(y=3^x\) のグラフと、\(y=2^x\) のグラフを同じ座標平面にかき、どのような位置関係にあるか説明せよ。

ヒントを見る

どちらも \(a>1\) の単調増加のグラフで、点 \((0,\ 1)\) を通ります。\(x=1\) のときの \(y\) の値を比べてみましょう。

答えを見る

どちらも点 \((0,\ 1)\) を通る単調増加のグラフです。
\(x>0\) では \(3^x>2^x\) となり \(y=3^x\) が上側、
\(x<0\) では \(3^x<2^x\) となり \(y=3^x\) が下側にきます。
つまり2つのグラフは点 \((0,\ 1)\) で交わり、\(x>0\) では底の大きい \(y=3^x\) の方が急に増加します。

まとめ:指数関数のグラフ

さん
さん

さて、今回のまとめだよ!

指数関数 y=aˣ のグラフ

\(a>0,\ a\neq1\) のとき \(y=a^x\) は \(a\) を底とする指数関数。

① 定義域は実数全体、値域は \(y>0\)

② \(a>1\) で単調増加、\(0<a<1\) で単調減少

③ 必ず点 \((0,\ 1)\) を通り、\(x\) 軸が漸近線。

生徒
生徒

また一つ賢くなった!

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