
今日の板書はこれ!
指数関数 \(y=a^x\) の \(x\) と \(y\) を入れかえると \(x=a^y\)、対数の定義から \(y=\log_a x\)。だから \(y=a^x\) と \(y=\log_a x\) は逆の関係(逆関数)で、グラフは直線 \(y=x\) について対称になる。

グラフの4つの特徴
① 定義域は正の数(\(x>0\))、値域は実数全体。
② \(a>1\) なら右上がり(単調増加)、\(0<a<1\) なら右下がり(単調減少)。
③ 必ず点 \((1,\ 0)\) を通り、\(y\) 軸が漸近線。
④ \(y=\log_a x\) と \(y=\log_{1/a} x\) のグラフは\(x\) 軸について対称。

もっと詳しく願いします!!
現役教員として数学を教えている「さん」と申します。
「人より勉強に時間がかかる」と感じていませんか?私の学校にも、同じ悩みを抱えて苦しんでる生徒がたくさんいます。
「教科書や参考書の内容がわからなくて、読むのに時間がかかる」「解答の意味が理解できず、勉強が進まない」教科書や参考書の内容を理解するには、「自分なりに噛み砕いて考える力」が必要です。
でも大丈夫!このサイトでは、私が受けた質問や、つまずきポイントをもとに、わかりやすく解説していきます。
意味から理解し、噛み砕き方をマスターしましょう!!
対数関数 y=logₐx のグラフってどんな形?

これまで対数の計算を練習してきたね。今回は \(y=\log_a x\) の「グラフ」がどんな形になるかを考えるよ。

対数のグラフって、どうやってかけばいいんですか?

実は、前にやった指数関数 \(y=a^x\) のグラフ(記事05)とペアで考えると、一発でわかるんだ。
指数関数 \(y=a^x\) で、\(x\) と \(y\) を入れかえてみよう。
すると \(x=a^y\) になるね。
これは対数の定義(記事09)から \(y=\log_a x\) と書きかえられる。
つまり \(y=a^x\) と \(y=\log_a x\) は、\(x\) と \(y\) の役割を入れかえただけの逆の関係(逆関数)なんだ。
だからグラフは y=x について対称になる

\(x\) と \(y\) を入れかえた関係のグラフは、必ず直線 \(y=x\) について対称になるよ。

理由はシンプル。
点 \((p,\ q)\) が \(y=a^x\) のグラフ上にあるとき、\(x\) と \(y\) を入れかえた点 \((q,\ p)\) は \(y=\log_a x\) のグラフ上にくる。
この2点は、直線 \(y=x\) についてちょうど対称の位置にあるね。
だからグラフ全体も \(y=x\) について対称になるんだ。

青い \(y=a^x\) を、直線 \(y=x\) で折り返すと、ピンクの \(y=\log_a x\) になるんですね!
対数関数 y=logₐx のグラフの4つの特徴

グラフから読み取れる大事な特徴を、4つに整理しておくよ。
① 定義域は x>0、値域は実数全体
対数 \(\log_a x\) の真数 \(x\) は正の数だから、グラフは \(x>0\) の部分にしかない。

これが定義域だよ。
いっぽう \(y\) の値は、上にも下にもどこまでも伸びていくから、値域は実数全体になる。
② a>1 は右上がり、0<a<1 は右下がり
\(a>1\) のときは単調増加で右上がり、\(0<a<1\) のときは単調減少で右下がりのグラフになる。

これは指数関数 \(y=a^x\) の増え方・減り方とちょうどそろっているよ。
③ 必ず点 (1, 0) を通り、y軸が漸近線
\(\log_a 1=0\) だから、底が何であっても対数関数のグラフは必ず点 \((1,\ 0)\) を通る。

そして \(x\) を \(0\) に近づけると \(y\) は限りなく大きく(または小さく)なり、グラフは \(y\) 軸にどんどん近づいていく。
この\(y\) 軸(\(x=0\))が漸近線だよ。
④ 底が逆数どうしのグラフは x軸について対称
\(y=\log_a x\) と、底を逆数にした \(y=\log_{1/a} x\) のグラフは、\(x\) 軸について対称になる。
次の「なぜ?」で理由を確かめてみよう。
なぜ底が逆数だと x軸について対称?(とばして練習に進んでもOK)

気になる人向けに理由を説明するね。むずかしければ、とばして練習に進んでOKだよ。
底の変換公式(記事11)を使うと、\(\log_{1/a} x=\frac{\log_a x}{\log_a \frac{1}{a}}\) と書ける。
ここで \(\log_a \frac{1}{a}=\log_a a^{-1}=-1\) だから、\(\log_{1/a} x=-\log_a x\) となる。
つまり \(y=\log_{1/a} x=-\log_a x\)。
同じ \(x\) に対して\(y\) の符号だけがひっくり返るね。
だから2つのグラフは\(x\) 軸について対称になるんだ。
練習問題で確かめよう
関数 \(y=\log_{1/2} x\) のグラフは、関数 \(y=\log_2 x\) のグラフと \(x\) 軸について対称である。このことを、次の2つの方法で確かめよ。
(1)\(y=\left(\frac{1}{2}\right)^x,\ y=2^x\) のグラフとの関係を考える。
(2)底の変換公式を利用して \(\log_{1/2} x\) を変形する。
答えを見る
(1)グラフの関係から
\(y=2^x\) と \(y=\left(\frac{1}{2}\right)^x\) は\(y\) 軸について対称。この2つをそれぞれ直線 \(y=x\) で折り返したものが \(y=\log_2 x\) と \(y=\log_{1/2} x\)。\(y=2^x\) 上の点 \((t,\ 2^t)\) と \(y=\left(\frac{1}{2}\right)^x\) 上の点 \((-t,\ 2^t)\) を \(y=x\) で折り返すと、\((2^t,\ t)\) と \((2^t,\ -t)\) になる。この2点は \(x\) 座標が同じで \(y\) の符号だけが逆なので、\(x\) 軸について対称。よって2つの対数のグラフも \(x\) 軸について対称になる。
(2)底の変換公式で(こちらが早い)
\(\log_{1/2} x=\frac{\log_2 x}{\log_2 \frac{1}{2}}=\frac{\log_2 x}{-1}=-\log_2 x\)。
よって \(y=\log_{1/2} x=-\log_2 x\)。同じ \(x\) に対して \(y\) の符号が逆だから、\(y=\log_2 x\) のグラフと\(x\) 軸について対称。
次の関数のグラフをかけ。
(1)\(y=\log_3 x\) (2)\(y=\log_{1/3} x\)
答えを見る
通る点をいくつか取ってかくのがコツ。どちらも\(y\) 軸が漸近線で、点 \((1,\ 0)\) を通る。
(1)\(y=\log_3 x\):\((1,\ 0),\ (3,\ 1),\ \left(\frac{1}{3},\ -1\right)\) を通る右上がりのグラフ。
(2)\(y=\log_{1/3} x\):\((1,\ 0),\ (3,\ -1),\ \left(\frac{1}{3},\ 1\right)\) を通る右下がりのグラフ。(1)を \(x\) 軸で折り返した形になる。

まとめ:対数関数 y=logₐx のグラフ

さて、今回のまとめだよ!
\(y=\log_a x\) は \(y=a^x\) の逆関数で、グラフは\(y=x\) について対称。
定義域は\(x>0\)、値域は実数全体。必ず\((1,\ 0)\)を通り、\(y\) 軸が漸近線。
\(a>1\) で右上がり、\(0<a<1\) で右下がり。底が逆数どうしは\(x\) 軸について対称。

また一つ賢くなった!




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