【数学Ⅱ】指数関数と対数関数16:対数関数の最大と最小

さん
さん

今日の板書はこれ!

対数関数の最大と最小

⚡ \(\log\) を含む関数の最大・最小は、\(\log_a x\) をひとかたまりと見て \(t\) に置きかえ、見慣れた2次関数の問題に直すのが基本だよ。

① 置換:\(\log_a x=t\) とおく(\(\log_a x^k=k\log_a x\) で log の形をそろえてから)。

② 置換後の t の範囲を必ず求める:\(x\) の範囲を \(t\) の範囲に翻訳する。ここを忘れると答えがずれる。

③ 平方完成:\(t\) の2次関数にして頂点と端点で最大・最小を判定し、最後に \(t\) を \(x\) にもどす。

例題1

\(1\leq x\leq 8\) のとき、関数 \(y=(\log_2 x)^2-2\log_2 x\) の最大値と最小値を求めよ。


▼ 解答

\(\log_2 x=t\) とおくと、\(1\leq x\leq 8\) より \(0\leq t\leq 3\)。

\(y=t^2-2t=(t-1)^2-1\)。

よって 最大値 3(\(x=8\))最小値 \(-1\)(\(x=2\))

生徒
生徒

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対数関数の最大・最小の考え方

さん
さん

今回は \(\log\) を含む関数の最大・最小だよ。一見むずかしそうだけど、ある工夫でいつもの2次関数に早変わりするんだ。

生徒
生徒

\(\log\) のままだと、どう動くのか全然イメージできません…

さん
さん

そうだよね。だから \(\log_a x\) をまるごと1つの文字 \(t\) に置きかえてしまうんだ。そうすると \(t\) の2次関数になるよ。

その1:logをひとかたまりで置きかえる

たとえば \(y=(\log_2 x)^2-2\log_2 x\) を見てみよう。

\(\log_2 x\) が2回出てきているね。

この \(\log_2 x\) を \(t\) とおくと、\(y=t^2-2t\) というシンプルな2次関数になる。

さん
さん

\(\log_2 x\) を \(t\) と見れば \(y=t^2-2t\)。これならグラフの形も最大・最小もすぐ分かるよね。

置きかえる前に、\(\log_a x^k=k\log_a x\) を使って log の形をそろえておくのがコツだよ。

たとえば \(\log_2 x^2\) は \(2\log_2 x\)、\(\log_3 x^4\) は \(4\log_3 x\) と直してから置きかえる。

その2:置きかえたら「tの範囲」を必ず確認する

さん
さん

ここが一番大事! \(t=\log_a x\) と置きかえたら、\(t\) がどんな範囲を動くのかを必ず求めるんだ。

\(x\) には \(1\leq x\leq 8\) のような定義域がある。

これをそのまま \(t\) の世界に翻訳しよう。

底が1より大きい log は右上がり(\(x\) が増えると値も増える)だから、\(x\) の両端を log に入れれば \(t\) の両端になる。

さっきの例なら、\(x=1\) のとき \(t=\log_2 1=0\)、\(x=8\) のとき \(t=\log_2 8=3\)。

だから \(t\) の範囲は \(0\leq t\leq 3\) だ。

生徒
生徒

なるほど、\(x\) の範囲を \(t\) の範囲に置きかえるんですね。

さん
さん

そう! この範囲を忘れると、2次関数の最大・最小を全範囲で考えてしまって答えがずれるよ。置換したら範囲もセットで、が合言葉だね。

その3:平方完成して頂点と端で決める

\(t\) の範囲が分かれば、あとは2次関数の最大・最小そのもの。

平方完成して頂点の場所をおさえ、頂点と両端の値をくらべればいい。

\(y=t^2-2t=(t-1)^2-1\)。

頂点は \(t=1\) で、下に凸だから頂点が最小。

\(0\leq t\leq 3\) に \(t=1\) は入っているので 最小値は \(-1\)

最大は両端をくらべる。

\(t=0\) で \(y=0\)、\(t=3\) で \(y=3\)。

大きいのは \(t=3\) の方だから 最大値は 3

最後に \(t\) を \(x\) にもどすと、\(t=1\Leftrightarrow x=2\)、\(t=3\Leftrightarrow x=8\) だね。

練習1:置きかえて2次関数にする

練習1

\(1\leq x\leq 27\) のとき、関数 \(y=(\log_3 x)^2-\log_3 x^4-1\) について答えよう。

(1) \(\log_3 x=t\) とおくとき、\(t\) のとりうる値の範囲を求め、\(y\) を \(t\) の関数で表せ。

(2) この関数の最大値と最小値、そのときの \(x\) の値を求めよ。

(1) tの範囲と y=… を求める

さん
さん

まず \(\log_3 x^4\) を log の形にそろえよう。\(\log_3 x^4=4\log_3 x\) だね。

\(\log_3 x=t\) とおくと \(\log_3 x^4=4t\) だから、\(y=t^2-4t-1\) となる。

次に \(t\) の範囲。

\(1\leq x\leq 27\) で、\(x=1\) のとき \(t=\log_3 1=0\)、\(x=27\) のとき \(t=\log_3 27=3\)。

だから \(0\leq t\leq 3\)。

まとめると (1) の答えは \(0\leq t\leq 3\)、\(y=t^2-4t-1\) だ。

(2) 平方完成して最大・最小

\(y=t^2-4t-1=(t-2)^2-5\)。

下に凸で頂点は \(t=2\)。

\(0\leq t\leq 3\) に \(t=2\) は入っているから、頂点が最小で 最小値 \(-5\)

最大は両端。

\(t=0\) で \(y=-1\)、\(t=3\) で \(y=9-12-1=-4\)。

大きいのは \(t=0\) だから 最大値 \(-1\)

\(t\) を \(x\) にもどそう。

最小の \(t=2\) は \(\log_3 x=2\)、つまり \(x=9\)。

最大の \(t=0\) は \(\log_3 x=0\)、つまり \(x=1\)。

答えを見る

(1) \(0\leq t\leq 3\)、\(y=t^2-4t-1\)

(2) \(x=1\) で最大値 \(-1\)\(x=9\) で最小値 \(-5\)

生徒
生徒

範囲を \(0\leq t\leq 3\) に直したから、頂点がちゃんと使えたんですね。

練習2:もう一問で仕上げ

練習2

\(1\leq x\leq 16\) のとき、関数 \(y=(\log_2 x)^2-\log_2 x^2\) の最大値と最小値、そのときの \(x\) の値を求めよう。

置きかえと範囲

さん
さん

\(\log_2 x^2=2\log_2 x\) だから、\(\log_2 x=t\) とおくと \(y=t^2-2t\) だよ。

\(t\) の範囲は、\(x=1\) で \(t=0\)、\(x=16\) で \(t=\log_2 16=4\) より \(0\leq t\leq 4\)

平方完成して決める

\(y=t^2-2t=(t-1)^2-1\)。

頂点 \(t=1\) は範囲内で下に凸だから 最小値 \(-1\)

最大は両端。

\(t=0\) で \(y=0\)、\(t=4\) で \(y=16-8=8\)。

よって 最大値 8

\(t\) を \(x\) にもどすと、\(t=1\) は \(x=2\)、\(t=4\) は \(x=16\)。

答えを見る

\(x=16\) で最大値 8\(x=2\) で最小値 \(-1\)

生徒
生徒

やることは練習1と同じ! 置きかえ→範囲→平方完成の流れがつかめました。

まとめ:対数関数の最大と最小

さん
さん

さて、今回のまとめだよ!

対数関数の最大と最小

① \(\log_a x=t\) とおいて、log を含む関数を \(t\) の2次関数にする。

置きかえたら t のとりうる範囲を必ず求める(\(x\) の定義域 → \(t\) の範囲)。

③ 平方完成して頂点と端点で最大・最小を判定し、最後に \(t\) を \(x\) にもどす。

生徒
生徒

また一つ賢くなった!

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