
今日の板書はこれ!
10を底とする対数 \(\log_{10}N\) を 常用対数 という。
桁数のしくみ:\(10^k \leq N < 10^{k+1}\) のとき \(N\) は \((k+1)\) 桁。
★桁数を求めることは、その数が 10の何乗か を求めること。つまり \(P=\log_{10}N\) を計算すればよい。
\(3^{10}\) は何桁の数か。ただし \(\log_{10}3=0.4771\) とする。
▼ 解答
\(\log_{10}3^{10}=10\log_{10}3=10 \times 0.4771=4.771\)
よって \(3^{10}=10^{4.771}\) であり、\(10^4 < 10^{4.771} < 10^5\) だから 5桁。

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現役教員として数学を教えている「さん」と申します。
「人より勉強に時間がかかる」と感じていませんか?私の学校にも、同じ悩みを抱えて苦しんでる生徒がたくさんいます。
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でも大丈夫!このサイトでは、私が受けた質問や、つまずきポイントをもとに、わかりやすく解説していきます。
意味から理解し、噛み砕き方をマスターしましょう!!
常用対数ってなに?

これまで対数の底には2や3、いろいろな数が登場したよね。

その中でも 10を底とする対数、つまり \(\log_{10}N\) を特別に 常用対数 と呼ぶんだ。
なぜ10が特別かというと、わたしたちがふだん使っている数が10進法だからです。
位が1つ上がるごとに10倍になる世界では、\(\log_{10}\) との相性がとてもよいのです。

10倍ごとに位が上がる…だから10を底にするとうれしいことがありそう!
桁数はどうやって決まる?

まずは、桁数がどこで切り替わるのかを見てみよう。
1桁の数は \(1\) から \(9\)、2桁の数は \(10\) から \(99\)、3桁の数は \(100\) から \(999\) です。

これを10のべき乗で書き直すと、1桁は \(10^0\) 以上 \(10^1\) 未満、2桁は \(10^1\) 以上 \(10^2\) 未満、3桁は \(10^2\) 以上 \(10^3\) 未満、というふうにピタリと対応します。

あっ、桁数と10の指数が連動してる!

そうなんだ。一般に \(10^k \leq N < 10^{k+1}\) を満たすとき、\(N\) は \((k+1)\) 桁 の数になるよ。
たとえば \(10^2 \leq N < 10^3\) を満たす数 \(N\) は、\(100\) 以上 \(1000\) 未満なので3桁です。
おもしろいことに、\(N\) が \(10^{2.8}\) のように整数でなくても、\(100\) 以上 \(1000\) 未満に入っていれば整数部分は3桁だと分かります。
桁数を求める=「10の何乗か」を求める

ここが今日いちばんのポイント。桁数を求めることは、その数が10の何乗かを求めること と同じなんだ。
そして、ある数 \(N\) が10の何乗であるか、つまり \(10^P=N\) の \(P\) は、対数の定義から \(P=\log_{10}N\) で求められます。

だから、桁を数えたい大きな数は、まず常用対数をとってしまえばいいんだよ。
例題1:3の10乗は何桁?
\(3^{10}\) は何桁の数か。ただし \(\log_{10}3=0.4771\) とする。
考え方

\(3^{10}\) って…そのまま計算するのは大変そう。

まさにそこ。だからこそ 両辺の常用対数をとる んだ。桁数は「10の何乗か」で決まるから、\(\log_{10}3^{10}\) を求めるのが近道だよ。
ここで \(\log_{10}3^{10}=10\log_{10}3\) と指数を前に出せるのは、対数の性質のおかげです。
あやしい人は記事10で復習しておきましょう。
解いてみよう
与えられた \(\log_{10}3=0.4771\) を使うと、\(\log_{10}3^{10}=10\log_{10}3=10 \times 0.4771=4.771\) です。
つまり \(3^{10}=10^{4.771}\) と分かりました。
あとは \(4.771\) が \(4\) と \(5\) の間にあることから、\(10^4 < 10^{4.771} < 10^5\)、すなわち \(10000 < 3^{10} < 100000\) です。
\(10000\) 以上 \(100000\) 未満の数なので、\(3^{10}\) は 5桁 の数だと分かります。

実際に計算しなくても、\(\log_{10}\) をとるだけで桁数がスパッと出せた!
練習で身につけよう

同じ手順で練習してみよう。まず常用対数をとって、「10の何乗か」を調べるだけだよ。
\(2^{100}\) は何桁の数か。ただし \(\log_{10}2=0.3010\) とする。
答えを見る
両辺の常用対数をとると \(\log_{10}2^{100}=100\log_{10}2=100 \times 0.3010=30.10\)。
よって \(2^{100}=10^{30.10}\) となり、\(10^{30} < 10^{30.10} < 10^{31}\)。
したがって \(2^{100}\) は 31桁 の数。
\(3^{n}\) が8桁の数となるような自然数 \(n\) をすべて求めよ。ただし \(\log_{10}3=0.4771\) とする。
答えを見る
8桁の数は \(10^7\) 以上 \(10^8\) 未満だから、条件は \(10^7 \leq 3^n < 10^8\)。
各辺の常用対数をとると \(7 \leq \log_{10}3^n < 8\)、すなわち \(7 \leq n\log_{10}3 < 8\)。
\(\log_{10}3=0.4771\) を代入して \(7 \leq 0.4771n < 8\)。
これを解くと \(\frac{7}{0.4771} \leq n < \frac{8}{0.4771}\)、つまり \(14.6\cdots \leq n < 16.7\cdots\)。
\(n\) は自然数だから \(n=15,\ 16\)。
まとめ:常用対数と桁数

さて、今回のまとめだよ!
\(10\) を底とする対数 \(\log_{10}N\) を 常用対数 という。
\(10^k \leq N < 10^{k+1}\) を満たすとき \(N\) は \((k+1)\) 桁。
大きな数の桁数は、まず 常用対数をとって 「10の何乗か」を調べれば求められる。

また一つ賢くなった!





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