
今日の板書はこれ!
関数 \(f(x)\) が \(x=a\) で極値をとる \(\Rightarrow\) \(f'(a)=0\)。
ただし、この逆は成り立たない。
よって、増減表を作成し、十分性を確認する必要がある。
関数 \(f(x)=x^3+ax+b\) が \(x=2\) で極小値 \(-6\) をとるように、定数 \(a\)、\(b\) を定めよ。また、極大値を求めよ。
▼ 解答
\(f'(x)=3x^2+a\)
\(f(2)=-6\) より \(8+2a+b=-6\)、\(f'(2)=0\) より \(12+a=0\)
よって \(a=-12\)、\(b=10\)
このとき \(f(x)=x^3-12x+10\) だから \(f'(x)=3x^2-12=3(x+2)(x-2)\)、\(f'(x)=0\) とすると \(x=\pm2\)

増減表より、確かに \(x=2\) で極小値 \(-6\) をとる。
よって \(a=-12\)、\(b=10\)、\(x=-2\) で極大値 \(26\)

もっと詳しく願いします!!
現役教員として数学を教えている「さん」と申します。
「人より勉強に時間がかかる」と感じていませんか?私の学校にも、同じ悩みを抱えて苦しんでる生徒がたくさんいます。
「教科書や参考書の内容がわからなくて、読むのに時間がかかる」「解答の意味が理解できず、勉強が進まない」教科書や参考書の内容を理解するには、「自分なりに噛み砕いて考える力」が必要です。
でも大丈夫!このサイトでは、私が受けた質問や、つまずきポイントをもとに、わかりやすく解説していきます。
意味から理解し、噛み砕き方をマスターしましょう!!
「極値をとる」と「f′=0」の関係

今回は「グラフに条件がついた3次関数の、式の係数を求める」タイプだよ。まずは大事な性質から確認しよう。
関数 \(f(x)\) が \(x=a\) で極値をとるとき、そこでの接線は水平になるから \(f'(a)=0\) が成り立つ。

じゃあ「\(f'(a)=0\) なら極値」って言えるんですか?

そこが落とし穴! 逆は成り立たないんだ。
たとえば \(f(x)=x^3\) は \(f'(0)=0\) だけど、\(x=0\) で極値をとらない(ずっと増加していく)。

だから \(f'(a)=0\) を使って係数を求めたあとは、必ず増減表を作って、本当に極値になっているか(十分性)を確認する必要があるんだ。
係数決定の手順

手順はいつも同じ。次の3ステップだよ。
ステップ1:条件を式にする
「\(x=a\) で極値」→ \(f'(a)=0\)、「その極値が \(k\)」→ \(f(a)=k\)。
この2つを式にする。
ステップ2:連立して係数を求める
ステップ1で作った2つの式を連立して、未知の係数(\(a\)、\(b\) など)を求める。
ステップ3:増減表で十分性を確認
求めた関数で増減表を作り、指定された場所が本当に極大・極小になっているかを確かめる。
ここまでやって答えが確定する。
例題:x=2 で極小値 −6 をとる3次関数
関数 \(f(x)=x^3+ax+b\) が \(x=2\) で極小値 \(-6\) をとるように、定数 \(a\)、\(b\) を定めよ。また、極大値を求めよ。
考え方

条件は「\(x=2\) で」「極小値が \(-6\)」の2つ。ステップ1でこれを式にしよう。
まず導関数は \(f'(x)=3x^2+a\)。
「\(x=2\) で極値」だから \(f'(2)=0\):\(3\cdot2^2+a=0\) より \(12+a=0\)。
「\(x=2\) での値が \(-6\)」だから \(f(2)=-6\):\(2^3+2a+b=-6\) より \(8+2a+b=-6\)。
解いてみよう
\(12+a=0\) より \(a=-12\)。
これを \(8+2a+b=-6\) に代入すると \(8-24+b=-6\)、よって \(b=10\)。
このとき \(f(x)=x^3-12x+10\) だから \(f'(x)=3x^2-12=3(x+2)(x-2)\)。
\(f'(x)=0\) とすると \(x=\pm2\)。

さあステップ3、増減表で十分性を確認しよう。

増減表より、確かに \(x=2\) で極小値 \(-6\) をとっているね。
そして \(x=-2\) で極大値をとる。
\(f(-2)=(-2)^3-12\cdot(-2)+10=-8+24+10=26\)。
よって \(a=-12\)、\(b=10\)、極大値は \(26\)(\(x=-2\) のとき)。

「\(f’=0\)」と「値の条件」を式にして連立、最後に増減表で確認。流れがつかめました!
練習問題

同じ手順で解いてみよう。答えは「答えを見る」で確認してね。
関数 \(f(x)=x^3+ax^2-9x+b\) が \(x=-1\) で極大値 \(8\) をとるように、定数 \(a\)、\(b\) の値を定めよ。また、極小値を求めよ。
答えを見る
\(f'(x)=3x^2+2ax-9\)
\(x=-1\) で極値をとるから \(f'(-1)=0\):\(3-2a-9=0\) より \(a=-3\)
また \(f(-1)=8\):\(-1+a+9+b=8\) より \(a+b=0\)、よって \(b=3\)
このとき \(f(x)=x^3-3x^2-9x+3\)、\(f'(x)=3x^2-6x-9=3(x+1)(x-3)\)、\(f'(x)=0\) とすると \(x=-1,\,3\)
| \(x\) | \(\cdots\) | \(-1\) | \(\cdots\) | \(3\) | \(\cdots\) |
| \(f'(x)\) | \(+\) | \(0\) | \(-\) | \(0\) | \(+\) |
| \(f(x)\) | ↗ | 極大 \(8\) | ↘ | 極小 \(-24\) | ↗ |
増減表より、確かに \(x=-1\) で極大値 \(8\) をとる。
よって \(a=-3\)、\(b=3\)、\(x=3\) で極小値 \(-24\)
まとめ:3次関数の極値から係数決定

さて、今回のまとめだよ!
\(f(x)\) が \(x=a\) で極値 \(\Rightarrow\) \(f'(a)=0\)(逆は成り立たない)。
①「極値の値」と「\(f'(a)=0\)」を式にして連立し、係数を求める。
②求めた関数で増減表を作り、本当に極値になっているか(十分性)を確認する。

また一つ賢くなった!





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