
今日の板書はこれ!
■ 共通部分
\(A\),\(B\) の両方に属する要素全体の集合を、\(A\) と \(B\) の共通部分といい、\(A\cap B\)(\(A\) かつ \(B\))と表す。
■ 和集合
\(A\),\(B\) の少なくとも一方に属する要素全体の集合を、\(A\) と \(B\) の和集合といい、\(A\cup B\)(\(A\) または \(B\))と表す。
■ 注意
複数の集合の関係や範囲は、図で表したベン図で考えるのが基本である。
数学の「または」は「少なくとも一方」であり、一方だけでなく両方の場合も含む。
次の集合 \(A\),\(B\) について、\(A\cap B\) と \(A\cup B\) を求めよ。
(1) \(A=\{1,\ 2,\ 3,\ 6\}\),\(B=\{2,\ 4,\ 6,\ 8,\ 10\}\)
(2) \(A=\)\(\{x\mid 0<x<3\),\(x\) は実数\(\}\),\(B=\)\(\{x\mid 2\leq x\leq 5\),\(x\) は実数\(\}\)
▼ 解答
(1)
\(A\cap B=\{2,\ 6\}\)
\(A\cup B=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6,\ 8,\ 10\}\)
(2) 数直線で考えると
\(A\cap B=\)\(\{x\mid 2\leq x<3\),\(x\) は実数\(\}\)
\(A\cup B=\)\(\{x\mid 0<x\leq 5\),\(x\) は実数\(\}\)

もっと詳しく願いします!!
現役教員として数学を教えている「さん」と申します。
「人より勉強に時間がかかる」と感じていませんか?私の学校にも、同じ悩みを抱えて苦しんでる生徒がたくさんいます。
「教科書や参考書の内容がわからなくて、読むのに時間がかかる」「解答の意味が理解できず、勉強が進まない」教科書や参考書の内容を理解するには、「自分なりに噛み砕いて考える力」が必要です。
でも大丈夫!このサイトでは、私が受けた質問や、つまずきポイントをもとに、わかりやすく解説していきます。
意味から理解し、噛み砕き方をマスターしましょう!!

勉強してるのに点が取れない人は、こっちも読んでみて!
2つの集合の「共通」と「合わせたもの」は?
次の集合 \(A\),\(B\) について、\(A\cap B\) と \(A\cup B\) を求めよ。
(1) \(A=\{1,\ 2,\ 3,\ 6\}\),\(B=\{2,\ 4,\ 6,\ 8,\ 10\}\)
(2) \(A=\)\(\{x\mid 0<x<3\),\(x\) は実数\(\}\),\(B=\)\(\{x\mid 2\leq x\leq 5\),\(x\) は実数\(\}\)

\(\cap\) と \(\cup\) って、どう違うんですか?形が似ていてまぎらわしいです…。
共通部分と和集合とは?

どちらも2つの集合から新しい集合をつくる記号だよ!ベン図で見ると違いがはっきり分かるんだ。
\(A\),\(B\) の両方に属する要素全体の集合を、\(A\) と \(B\) の共通部分といい、\(A\cap B\) と表します。
「\(A\) かつ \(B\)」と読みます。
\(A\),\(B\) の少なくとも一方に属する要素全体の集合を、\(A\) と \(B\) の和集合といい、\(A\cup B\) と表します。
「\(A\) または \(B\)」と読みます。

ベン図で見ると、共通部分は2つの円が重なった部分、和集合は2つの円を合わせた部分全体です。
このように、複数の集合の関係はベン図で考えるのが基本です。

和集合の「または」って、どちらか一方だけってことですか?

そこがポイント!数学の「または」は「少なくとも一方」で、両方に入っているものも含むんだ。
日常会話で「コーヒーまたは紅茶はいかがですか」と聞かれたら、どちらか一方を選ぶのがふつうです。
この「または」は「どちらか一方だけ」の意味で使われています。
一方、数学の「\(A\) または \(B\)」は、「\(A\) と \(B\) の少なくとも一方」という意味で、両方に当てはまる場合も含みます。
もし両方に当てはまるものを除いてしまうと、例題1(1)の2や6のように \(A\) にも \(B\) にも入っている要素が \(A\cup B\) から抜けてしまい、2つの集合を合わせた集合になりません。
数学ではあいまいさをなくすために、「または」は常に「少なくとも一方(両方も含む)」の意味で使うと決めているのです。
要素を書き並べた集合で求めよう
例題1(1)の \(A=\{1,\ 2,\ 3,\ 6\}\),\(B=\{2,\ 4,\ 6,\ 8,\ 10\}\) を、ベン図に書き入れてみます。

\(A\) と \(B\) の両方に入っている要素は2と6なので、重なった部分にはこの2つが入ります。
よって、 \(A\cap B=\{2,\ 6\}\) です。
和集合は、\(A\) と \(B\) の要素を全部集めたものです。
2と6は両方にありますが、集合では同じ要素を2回書かないので、1回ずつ書きます。
よって、 \(A\cup B=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6,\ 8,\ 10\}\) です。
実数の範囲で表された集合で求めよう

(2) は要素を書き並べられないですよね。どうするんですか?

範囲で表された集合は、数直線で考えるといいよ!
\(A\) は「0より大きく3より小さい実数」、\(B\) は「2以上5以下の実数」の集合です。
それぞれを数直線上に表すと、次のようになります。

共通部分 A∩B
2つの範囲が重なっているのは、2から3までの部分です。
端の点を確かめると、2は \(B\) に入り(\(2\leq x\))、\(A\) にも入る(\(0<2<3\))ので含まれます。
3は \(A\) に入らない(\(x<3\))ので含まれません。
よって、 \(A\cap B=\)\(\{x\mid 2\leq x<3\),\(x\) は実数\(\}\) です。
和集合 A∪B
2つの範囲を合わせると、0から5までになります。
0はどちらにも入らないので含まず、5は \(B\) に入るので含みます。
よって、 \(A\cup B=\)\(\{x\mid 0<x\leq 5\),\(x\) は実数\(\}\) です。
範囲の集合では、端の点が含まれるかどうかを、等号の有無で1つずつ確かめることが大切です。
3つの集合の共通部分と和集合
\(A=\{3,\ 6,\ 9\}\),\(B=\{1,\ 2,\ 3,\ 6\}\),\(C=\{2,\ 4,\ 6,\ 8\}\) について、\(A\cap B\cap C\) と \(A\cup B\cup C\) を求めよ。
集合が3つになっても考え方は同じです。
\(A\cap B\cap C\) は3つすべてに属する要素、\(A\cup B\cup C\) は少なくとも1つに属する要素の集合です。

3つすべてに入っている要素は6だけです。
よって、 \(A\cap B\cap C=\{6\}\) です。
3つの集合の要素を重複なく全部集めると、 \(A\cup B\cup C=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6,\ 8,\ 9\}\) です。

ベン図に書き入れると、どこに何が入るかがよく分かりますね!

そうだね!集合の問題で迷ったら、まずベン図や数直線をかいてみよう!
練習問題
\(A=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6\}\),\(B=\{2,\ 4,\ 6,\ 8\}\),\(C=\{1,\ 3\}\) について、次の集合を求めよ。
(1) \(A\cap B\) (2) \(A\cup B\) (3) \(B\cap C\) (4) \(B\cup C\)
答えを見る
(1) \(A\cap B=\{2,\ 4,\ 6\}\)
(2) \(A\cup B=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6,\ 8\}\)
(3) \(B\) と \(C\) に共通な要素はないから \(B\cap C=\emptyset\)
(4) \(B\cup C=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6,\ 8\}\)
\(A=\)\(\{x\mid x\leq 2\),\(x\) は実数\(\}\),\(B=\)\(\{x\mid 0<x<4\),\(x\) は実数\(\}\) について、\(A\cap B\) と \(A\cup B\) を求めよ。
答えを見る
数直線で考えると
\(A\cap B=\)\(\{x\mid 0<x\leq 2\),\(x\) は実数\(\}\)
\(A\cup B=\)\(\{x\mid x<4\),\(x\) は実数\(\}\)
\(A=\{1,\ 2,\ 3,\ 6\}\),\(B=\{3,\ 6,\ 9,\ 12\}\),\(C=\{2,\ 4,\ 6,\ 8,\ 10,\ 12\}\) について、\(A\cap B\cap C\) と \(A\cup B\cup C\) を求めよ。
答えを見る
\(A\cap B\cap C=\{6\}\)
\(A\cup B\cup C=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6,\ 8,\ 9,\ 10,\ 12\}\)
まとめ:共通部分と和集合

さて、今回のまとめだよ!
■ 共通部分
\(A\),\(B\) の両方に属する要素全体の集合を、\(A\) と \(B\) の共通部分といい、\(A\cap B\)(\(A\) かつ \(B\))と表す。
■ 和集合
\(A\),\(B\) の少なくとも一方に属する要素全体の集合を、\(A\) と \(B\) の和集合といい、\(A\cup B\)(\(A\) または \(B\))と表す。
■ 注意
複数の集合の関係や範囲は、図で表したベン図で考えるのが基本である。
数学の「または」は「少なくとも一方」であり、一方だけでなく両方の場合も含む。

また一つ賢くなった!

一人だと続かない人は、こんな方法もあるよ!





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