
今日の板書はこれ!
■ 部分集合
\(x\in A\) ならば常に \(x\in B\) であるとき、\(A\) は \(B\) の部分集合であるといい、\(A\subset B\) と表す。
\(B\supset A\) と書くこともある。
\(x\in A\) ならば常に \(x\in A\) であるから、\(A\) 自身も \(A\) の部分集合である。
■ 集合が等しい
\(A\subset B\) かつ \(B\subset A\) であるとき、\(A\) と \(B\) は等しいといい、\(A=B\) と表す。
■ 空集合
空集合 \(\emptyset\) はすべての集合の部分集合であると約束する。
つまり、すべての集合 \(A\) に対して \(\emptyset\subset A\) である。
\(A=\{1,\ 2,\ 3,\ 6\}\),\(B=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6,\ 12\}\),6の正の約数全体の集合 \(C\) について、次の2つの集合の関係を \(\subset\),\(\supset\),\(=\) を使って表せ。
(1) \(A,\ B\) (2) \(A,\ C\)
▼ 解答
(1) \(A\) の要素1, 2, 3, 6はすべて \(B\) の要素であるから \(A\subset B\)
(2) \(C=\{1,\ 2,\ 3,\ 6\}\) であり、\(A\) と \(C\) の要素は完全に一致するから \(A=C\)
集合 \(\{a,\ b\}\) の部分集合をすべてあげよ。
▼ 解答
要素の個数が0個、1個、2個の部分集合を順にあげると
\(\emptyset,\ \{a\},\ \{b\},\ \{a,\ b\}\)

もっと詳しく願いします!!
現役教員として数学を教えている「さん」と申します。
「人より勉強に時間がかかる」と感じていませんか?私の学校にも、同じ悩みを抱えて苦しんでる生徒がたくさんいます。
「教科書や参考書の内容がわからなくて、読むのに時間がかかる」「解答の意味が理解できず、勉強が進まない」教科書や参考書の内容を理解するには、「自分なりに噛み砕いて考える力」が必要です。
でも大丈夫!このサイトでは、私が受けた質問や、つまずきポイントをもとに、わかりやすく解説していきます。
意味から理解し、噛み砕き方をマスターしましょう!!

勉強してるのに点が取れない人は、こっちも読んでみて!
2つの集合の関係を記号で表すと?
\(A=\{1,\ 2,\ 3,\ 6\}\),\(B=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6,\ 12\}\),6の正の約数全体の集合 \(C\) について、次の2つの集合の関係を \(\subset\),\(\supset\),\(=\) を使って表せ。
(1) \(A,\ B\) (2) \(A,\ C\)

\(A\) の数字は全部 \(B\) にも入ってますね。こういうのはどう書くんですか?
部分集合とは?

いいところに気づいたね!一方の集合がもう一方にすっぽり入っている関係を「部分集合」というんだ。
例題1の \(\color{#45A3DA}{A}=\{1,\ 2,\ 3,\ 6\}\) の要素を1つずつ見ると、1も2も3も6も、すべて \(\color{#E9548E}{B}=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6,\ 12\}\) の要素になっています。
このように、\(\color{#45A3DA}{A}\) のどの要素をとっても \(\color{#E9548E}{B}\) の要素になっているとき、\(A\) は \(B\) の部分集合であるといい、次のように表します。
\(A\subset B\) (\(B\supset A\) と書いてもよい)

一般に、\(x\in A\) ならば常に \(x\in B\) であるとき、\(A\) は \(B\) の部分集合であるといいます。
\(\subset\) は「包む」向きを表す記号で、開いている側に大きい集合がきます。
\(A\subset B\) なら、\(B\) の方が大きい(\(A\) を含む)集合です。
A自身もAの部分集合
\(x\in A\) ならば、当然 \(x\in A\) です。
よって、\(A\subset A\) が成り立ち、\(A\) 自身も \(A\) の部分集合になります。
2つの集合が等しいとは?

(2) の \(A\) と \(C\) は、中身がまったく同じですよね?

そうなんだ。そういうときは「等しい」といって、\(=\) を使うよ!
6の正の約数は1, 2, 3, 6なので、\(\color{#F39800}{C}=\{1,\ 2,\ 3,\ 6\}\) です。
\(\color{#45A3DA}{A}\) の要素はすべて \(\color{#F39800}{C}\) に入っているので \(A\subset C\)、\(C\) の要素もすべて \(A\) に入っているので \(C\subset A\) です。
このように、\(A\subset B\) かつ \(B\subset A\) であるとき、\(A\) と \(B\) は等しいといい、次のように表します。
\(A=B\)
例題1の (2) は、\(A=C\) となります。
\(A\subset B\) は、「\(A\) の要素はすべて \(B\) に入っている」ということです。
これだけだと、\(B\) には \(A\) にない要素があるかもしれません。
そこで \(B\subset A\) も成り立つとすると、「\(B\) の要素もすべて \(A\) に入っている」ことになり、\(B\) だけにある要素はなくなります。
お互いに相手に含まれているので、2つの集合の要素は完全に一致します。
だから \(A=B\) といえるのです。
この考え方は、2つの集合が等しいことを証明するときにもそのまま使います。
空集合はすべての集合の部分集合
要素を1つももたない空集合 \(\emptyset\) は、すべての集合の部分集合であると約束します。
つまり、どんな集合 \(A\) に対しても次が成り立ちます。
\(\emptyset\subset A\)
\(\emptyset\subset A\) であるためには、「\(x\in\emptyset\) ならば常に \(x\in A\)」が成り立てばよいのでした。
言いかえると、「\(\emptyset\) の要素なのに \(A\) に入っていないもの」が1つもなければよいということです。
空集合にはそもそも要素が1つもないので、そのようなものは存在しません。
よって、どんな集合 \(A\) に対しても \(\emptyset\subset A\) と考えて差し支えないのです。
こう約束しておくと、例題2のように部分集合をすべてあげるときに、空集合も1つとして数えられて都合がよくなります。
部分集合をすべてあげよう
集合 \(\{a,\ b\}\) の部分集合をすべてあげよ。

部分集合を全部あげるとき、もれなく見つけるコツはありますか?

要素の個数で分けて、0個、1個、2個…と順に数えるともれがないよ!
要素が0個の部分集合: \(\emptyset\)
要素が1個の部分集合: \(\{a\},\ \{b\}\)
要素が2個の部分集合: \(\{a,\ b\}\)
よって、部分集合は \(\emptyset,\ \{a\},\ \{b\},\ \{a,\ b\}\) の4個です。
空集合 \(\emptyset\) と、集合自身 \(\{a,\ b\}\) も部分集合に含まれることを忘れないようにしましょう。
練習問題
次の2つの集合の関係を、\(\subset\),\(\supset\),\(=\) を使って表せ。
(1) \(A=\{1,\ 2,\ 4,\ 8\}\),\(B=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 5,\ 6,\ 7,\ 8\}\)
(2) \(C=\{1,\ 2,\ 5,\ 10\}\),\(D=\{x\mid x\) は10の正の約数\(\}\)
(3) \(P=\{x\mid x\) は12以下の自然数\(\}\),\(Q=\{x\mid x\) は12の正の約数\(\}\)
答えを見る
(1) \(A\) の要素はすべて \(B\) の要素であるから \(A\subset B\)
(2) \(D=\{1,\ 2,\ 5,\ 10\}\) であるから \(C=D\)
(3) \(P=\{1,\ 2,\ 3,\ \cdots,\ 12\}\),\(Q=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 6,\ 12\}\) であり、\(Q\) の要素はすべて \(P\) の要素であるから \(P\supset Q\)
集合 \(\{1,\ 2,\ 3\}\) の部分集合をすべてあげよ。
答えを見る
要素の個数が0個、1個、2個、3個の部分集合を順にあげると
\(\emptyset,\ \{1\},\ \{2\},\ \{3\},\ \{1,\ 2\},\ \{1,\ 3\},\ \{2,\ 3\},\ \{1,\ 2,\ 3\}\)
まとめ:部分集合と包含関係

さて、今回のまとめだよ!
■ 部分集合
\(x\in A\) ならば常に \(x\in B\) であるとき、\(A\) は \(B\) の部分集合であるといい、\(A\subset B\) と表す。
\(B\supset A\) と書くこともある。
\(x\in A\) ならば常に \(x\in A\) であるから、\(A\) 自身も \(A\) の部分集合である。
■ 集合が等しい
\(A\subset B\) かつ \(B\subset A\) であるとき、\(A\) と \(B\) は等しいといい、\(A=B\) と表す。
■ 空集合
空集合 \(\emptyset\) はすべての集合の部分集合であると約束する。
つまり、すべての集合 \(A\) に対して \(\emptyset\subset A\) である。

また一つ賢くなった!

一人だと続かない人は、こんな方法もあるよ!





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