【数学A】図形の性質06:チェバの定理

図形の性質
さん
さん

今日の板書はこれ!

チェバの定理

■ チェバの定理
△ABCと1点Oがある。頂点A,B,Cと点Oを結ぶ直線が、向かい合う辺またはその延長と交わる点をそれぞれP,Q,Rとすると、次の式が成り立つ。

\(\frac{\mathrm{AR}}{\mathrm{RB}}\cdot \frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}\cdot \frac{\mathrm{CQ}}{\mathrm{QA}}=1\)

■ 式の覚え方
頂点→分点→頂点→分点→頂点→分点→頂点 の順に、三角形を1周する。

例題1

△ABCの辺BC,CA,AB上にそれぞれ点P,Q,Rがあり、3直線AP,BQ,CRは1点Oで交わる。CQ:QA=2:1,AR:RB=2:3 であるとき、BP:PC を求めよ。


▼ 解答

△ABCと点Oについて、チェバの定理より

\(\frac{2}{3}\cdot \frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}\cdot \frac{2}{1}=1\)

よって \(\frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}=\frac{3}{4}\)

したがって BP:PC=3:4

生徒
生徒

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さん
さん

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3直線が1点で交わるとき、BP:PCは?

例題1

△ABCの辺BC,CA,AB上にそれぞれ点P,Q,Rがあり、3直線AP,BQ,CRは1点Oで交わる。CQ:QA=2:1,AR:RB=2:3 であるとき、BP:PC を求めよ。

例題1の図:AR:RB=2:3、CQ:QA=2:1
生徒
生徒

2つの辺の比は分かっているけど、残りの辺の比はどうやって求めるんですか?

さん
さん

「三角形と1点」の図が出てきたら、チェバの定理を使うと一気に求められるよ!

チェバの定理とは?

チェバの定理は、「三角形と1点」からできる図についての定理です。

△ABCと、1点Oを考えます。

頂点A,B,Cと点Oをそれぞれ直線で結び、向かい合う辺と交わる点をP,Q,Rとします。

点P,Q,Rは、それぞれ辺BC,CA,ABを2つの部分に分けているので、分点とよびます。

三角形ABCと1点O。頂点とOを結ぶ直線が向かいの辺と交わる点P、Q、Rが分点

チェバの定理は、この3つの分点が辺を分ける比の関係を表した定理です。

まずは具体例で確かめてみます。

下の図では、3直線AP,BQ,CRが1点Oで交わっていて、AR:RB=1:1,BP:PC=2:1,CQ:QA=1:2 です。

チェバの定理の具体例:AR:RB=1:1、BP:PC=2:1、CQ:QA=1:2

この3つの比を分数にしてかけ合わせてみましょう。

\(\frac{1}{1}\cdot \frac{2}{1}\cdot \frac{1}{2}=1\)

ちょうど1になりました。

実は、3直線が1点で交わるときは、いつでもこの積が1になります。

これをチェバの定理といいます。

一般に、△ABCと1点Oがあり、頂点A,B,Cと点Oを結ぶ直線が、向かい合う辺またはその延長とそれぞれP,Q,Rで交わるとき、次の式が成り立ちます。

\(\frac{\mathrm{AR}}{\mathrm{RB}}\cdot \frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}\cdot \frac{\mathrm{CQ}}{\mathrm{QA}}=1\)

式の覚え方

式は、Aから出発して 頂点→分点→頂点→分点→頂点→分点→頂点 の順に三角形を1周すると覚えます。

下の図の①〜⑥の順に線分をたどり、①③⑤を分子、②④⑥を分母にします。

チェバの定理の式の順番:①AR、②RB、③BP、④PC、⑤CQ、⑥QA
さん
さん

どの頂点から始めても、1周すれば正しい式になるよ。分点で「止まる」ときが分子と分母の切りかわりだね!

点Oが三角形の外部にあって、P,Q,Rの一部が辺の延長上にある場合でも、同じ式が成り立ちます。

チェバの定理:点Oが三角形の外部にある場合

三角形の面積の比を使って説明します。

△ABOと△ACOは、辺AOを共通にもつ三角形です。

証明の図:三角形ABOと三角形ACOの面積の比

2つの三角形の高さの比は、BからAPまでの距離とCからAPまでの距離の比で、これは BP:PC に等しくなります。

よって、BP:PC=△ABO:△ACO です。

同じように考えると、CQ:QA=△BCO:△BAO,AR:RB=△CAO:△CBO となります。

これらを分数にしてかけ合わせると、分子と分母に同じ三角形が1回ずつ現れるので、すべて約分されて1になります。

最初の問題を解こう

例題1

△ABCの辺BC,CA,AB上にそれぞれ点P,Q,Rがあり、3直線AP,BQ,CRは1点Oで交わる。CQ:QA=2:1,AR:RB=2:3 であるとき、BP:PC を求めよ。

例題1の図:AR:RB=2:3、CQ:QA=2:1

3直線AP,BQ,CRが1点Oで交わっているので、△ABCと点Oについてチェバの定理が使えます。

Aから順に1周して、分かっている比を入れていきます。

例題1の解説図:チェバの定理の順番に比を入れる

\(\frac{\mathrm{AR}}{\mathrm{RB}}\cdot \frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}\cdot \frac{\mathrm{CQ}}{\mathrm{QA}}=1\)

\(\frac{2}{3}\cdot \frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}\cdot \frac{2}{1}=1\)

\(\frac{2}{3}\cdot \frac{2}{1}=\frac{4}{3}\) なので、\(\frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}=\frac{3}{4}\) となります。

よって BP:PC=3:4

さん
さん

比の向きに注意しよう!「CQ:QA」と「QA:CQ」を取りちがえると、答えが逆になってしまうよ。

練習問題

練習1

右の図の△ABCにおいて、AR:RB=1:2,BP:PC=4:3 である。CQ:QA を求めよ。

練習1の図:AR:RB=1:2、BP:PC=4:3
答えを見る

△ABCと点Oについて、チェバの定理より

\(\frac{1}{2}\cdot \frac{4}{3}\cdot \frac{\mathrm{CQ}}{\mathrm{QA}}=1\)

よって \(\frac{\mathrm{CQ}}{\mathrm{QA}}=\frac{3}{2}\)

したがって CQ:QA=3:2

まとめ:チェバの定理

さん
さん

さて、今回のまとめだよ!

チェバの定理

■ チェバの定理
△ABCと1点Oがある。頂点A,B,Cと点Oを結ぶ直線が、向かい合う辺またはその延長と交わる点をそれぞれP,Q,Rとすると、次の式が成り立つ。
\(\frac{\mathrm{AR}}{\mathrm{RB}}\cdot \frac{\mathrm{BP}}{\mathrm{PC}}\cdot \frac{\mathrm{CQ}}{\mathrm{QA}}=1\)

■ 式の覚え方
頂点→分点→頂点→分点→頂点→分点→頂点 の順に、三角形を1周する。

生徒
生徒

また一つ賢くなった!

さん
さん

一人だと続かない人は、こんな方法もあるよ!

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