【数学A】図形の性質14:正多面体の双対

図形の性質
さん
さん

今日の板書はこれ!

正多面体の双対

■ 双対多面体
ある多面体の各面の中心(重心)を新しい頂点として結んだ立体。頂点と面を入れかえた立体になる。

  • 正四面体 → 正四面体
  • 正六面体 ⇄ 正八面体
  • 正十二面体 ⇄ 正二十面体
例題1

立方体の各面の中心を頂点とする立体は、正八面体であることを示せ。


▼ 解答

立方体ABCD-EFGHの面ABCD,ABFE,BCGFの中心をP,R,Sとすると、P,R,Sは線分AC,AF,FCの中点である。

AC,AF,FCはどれも合同な正方形の対角線であるから、AC=AF=FC

中点連結定理より PR=\(\frac{1}{2}\)CF,RS=\(\frac{1}{2}\)AC,SP=\(\frac{1}{2}\)AF であるから PR=RS=SP

よって、△PRSは正三角形である。他の面も同様で、8つの面はすべて合同な正三角形である。

また、各頂点(立方体の面の中心)には4つの面が集まる。よって、この立体は正八面体である。

生徒
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さん
さん

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立方体の面の中心を結ぶと正八面体になる?

例題1

立方体の各面の中心を頂点とする立体は、正八面体であることを示せ。

生徒
生徒

立方体の中に正八面体が入ってるんですか?なんだか不思議です…

さん
さん

正多面体どうしには、双対というおもしろいペアの関係があるんだ。見ていこう!

双対多面体とは?

ある多面体の各面の中心(重心)を新しい頂点として、となり合う面の中心どうしを結んでできる立体を、もとの多面体の双対多面体といいます。

もとの立体の「面」が新しい立体の「頂点」になるので、頂点と面を入れかえた立体ともいえます。

正多面体の双対多面体は、次のようになります。

正多面体の双対:正四面体の双対は正四面体、正六面体の双対は正八面体、正八面体の双対は正六面体
  • 正四面体の双対は正四面体(自分自身と同じ形)
  • 正六面体の双対は正八面体、正八面体の双対は正六面体
  • 正十二面体の双対は正二十面体、正二十面体の双対は正十二面体

双対多面体では、もとの立体の面が頂点に、頂点が面に入れかわります。

辺は、となり合う2つの面の中心を結ぶ1本の辺に対応するので、辺の数は変わりません。

もとの立体VEF双対VEF
正六面体8126正八面体6128
正十二面体203012正二十面体123020
正四面体464正四面体464

VとFが入れかわるだけなので、V-E+F=2 も双対多面体でそのまま成り立ちます。

最初の問題を解こう

例題1

立方体の各面の中心を頂点とする立体は、正八面体であることを示せ。

立方体ABCD-EFGHで考えます。

頂点Bに集まる3つの面ABCD,ABFE,BCGFの中心をそれぞれP,R,Sとします。

例題1の解説図:立方体の面の中心P、R、Sと正三角形AFC

ステップ1:△PRSが正三角形であることを示す

正方形の中心は対角線の中点なので、P,R,Sはそれぞれ線分AC,AF,FCの中点です。

AC,AF,FCはどれも合同な正方形の対角線なので、AC=AF=FC です。

つまり、△AFCは正三角形です。

立方体ABCD-EFGHの△AFCは、合同な正方形の対角線でできた正三角形

△AFCで中点連結定理を使うと、PR,RS,SPはそれぞれ CF,AC,AF の半分になります。

PR=RS=SP

△AFCの各辺の中点P、R、Sを結ぶと、中点連結定理より△PRSは正三角形

よって、△PRSは正三角形です。

ステップ2:正多面体の条件を確かめる

立方体のほかの頂点についても同じように考えると、新しい立体の8つの面はすべて合同な正三角形になります(立方体の頂点が8つあるからです)。

立方体の各面の中心を結んだ正八面体。8つの面はすべて合同な正三角形

また、新しい立体の頂点は立方体の面の中心です。

立方体の1つの面には頂点が4つあるので、各頂点に4つの面が集まります。

正八面体の頂点Pには4つの面が集まる

よって、この立体は正八面体です。

さん
さん

「すべての面が合同な正多角形」+「各頂点に集まる面の数が等しい」の2つの条件を確かめるのが正多面体の証明の型だよ!

練習問題

練習1

正四面体ABCDの各辺の中点を、右の図のようにP,Q,R,S,T,Uとする。この正四面体を4つの平面PQR,RSU,PST,QTUで切る。新しくできた立体PQRSTUが正八面体であることを示せ。

練習1の図:正四面体ABCDの各辺の中点P、Q、R、S、T、U
答えを見る

正四面体の1辺の長さを \(a\) とする。

立体PQRSTUの面は、切り口の△PQR,△RSU,△PST,△QTUと、もとの面に残る△PTQ,△PRS,△QRU,△STUの8つである。

これらの三角形の辺は、どれも正四面体の面(正三角形)の2辺の中点を結んだ線分であるから、中点連結定理より、長さはすべて \(\frac{1}{2}a\) である。

よって、8つの面はすべて1辺 \(\frac{1}{2}a\) の合同な正三角形である。

また、どの頂点にも4つの面が集まり、立体PQRSTUはへこみのない凸多面体である。

したがって、立体PQRSTUは正八面体である。

まとめ:正多面体の双対

さん
さん

さて、今回のまとめだよ!

正多面体の双対

■ 双対多面体
ある多面体の各面の中心(重心)を新しい頂点として結んだ立体。頂点と面を入れかえた立体になる。

  • 正四面体 → 正四面体
  • 正六面体 ⇄ 正八面体
  • 正十二面体 ⇄ 正二十面体
生徒
生徒

また一つ賢くなった!

さん
さん

一人だと続かない人は、こんな方法もあるよ!

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