【数学A】図形の性質12:空間における平面と直線の基本事項

図形の性質
さん
さん

今日の板書はこれ!

空間における平面と直線の基本事項

■ 2直線の位置関係
①1点で交わる ②平行である ③ねじれの位置にある
①②は同じ平面上にあり、③は同じ平面上にない。

■ 2直線のなす角
2直線ℓ,mが交わらないときは、一方を平行移動して交わらせたときにできる角をなす角とする。なす角が90°のとき、2直線は垂直であるといい、ℓ⊥m と表す。

■ 直線と平面の位置関係
①直線が平面に含まれる ②1点で交わる ③平行である

■ 直線と平面の垂直
直線hが平面α上のすべての直線に垂直であるとき、hはαに垂直であるといい、h⊥α と表す。

■ 判定のしかた
直線hが、平面α上の交わる2直線ℓ,mに垂直ならば、hはαに垂直である。

■ 2平面のなす角
交線上の点Oから、各平面上に交線に垂直に引いた2直線のなす角。

例題1

立方体ABCD-EFGHにおいて、次の2直線のなす角 \(\theta\) を求めよ。ただし、0°≦\(\theta\)≦90° とする。

(1) AB,DH

(2) AB,EG


▼ 解答

(1) DH∥AE であり、AB⊥AE であるから 90°

(2) EG∥AC であり、∠BAC=45° であるから 45°

例題2

正四面体ABCDにおいて、辺ABの中点をMとする。

(1) 辺ABは平面CDMに垂直であることを証明せよ。

(2) AB⊥CD であることを証明せよ。

正四面体ABCDと辺ABの中点M、平面CDM

▼ 解答

(1) △ABCは正三角形で、MはABの中点であるから AB⊥CM

同様に、△ABDは正三角形であるから AB⊥DM

ABは、平面CDM上の交わる2直線CM,DMに垂直であるから AB⊥平面CDM

(2) CDは平面CDM上の直線である。(1)より、ABは平面CDMに垂直であるから AB⊥CD

生徒
生徒

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さん
さん

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空間における平面と直線の基本事項は次の5つ!

空間の図形では、直線や平面どうしの関係として、次の5つを押さえておきます。

  • ① 2直線の位置関係(交わる・平行・ねじれの位置)
  • ② 2直線のなす角
  • ③ 直線と平面の位置関係となす角
  • ④ 直線と平面の垂直
  • ⑤ 2平面の位置関係となす角
生徒
生徒

空間になると、平面のときより考えることが増えそうですね…

さん
さん

平面のときの考え方を広げるだけだよ!1つずつ見ていこう。

① 2直線の位置関係

平面上の2直線は「交わる」か「平行」のどちらかでした。

空間では、もう1つの位置関係があります。

空間の2直線の位置関係:1点で交わる、平行、ねじれの位置
  • 1点で交わる(例:ABとAD)
  • 平行である(例:ABとDC)
  • ねじれの位置にある(例:ABとCG)

「1点で交わる」と「平行」の2直線は、同じ平面上にあります。

一方、ABとCGのように、交わらず、平行でもない2直線は、同じ平面上にありません。

このような位置関係をねじれの位置といいます。

② 2直線のなす角

2直線ℓ,mが交わらないときは、ℓ上の点Oを通り、mに平行な直線m’を引きます。

このとき、ℓとm’が作る角 θ を、2直線ℓ,mのなす角といいます。

ねじれの位置にある2直線ℓ、mのなす角:mを平行移動したm′とℓの作る角θ

つまり、一方の直線を平行移動して、もう一方と交わらせてから角を測るということです。

なす角は、ふつう 0°≦θ≦90° の範囲で考えます。

2直線ℓ,mのなす角が90°のとき、ℓとmは垂直であるといい、ℓ⊥m と表します。

特に、垂直な2直線が交わるときは、直交するといいます。

平行な直線は、どこに移しても「向き」は同じです。

なす角は2直線の向きの違いを表すものなので、どちらの直線をどこに平行移動しても、できる角の大きさは変わりません。

だから、計算しやすい場所に平行移動して考えてよいのです。

立方体では、辺や対角線を平行な別の辺・対角線に置きかえて考えるのが定番です。

③ 直線と平面の位置関係

直線ℓと平面αの位置関係は、次の3つです。

直線と平面の位置関係:直線が平面に含まれる、1点で交わる、平行
  • 直線が平面に含まれる(共有点が無数にある)
  • 1点で交わる(共有点が1つ)
  • 平行である(共有点をもたない)。ℓ∥α と表す

直線と平面のなす角

直線ℓと平面αが点Oで交わるとき、ℓ上の点Pから平面αに垂線PHを下ろします。

このとき、∠POHを直線ℓと平面αのなす角といいます。

直線ℓと平面αのなす角:ℓ上の点Pから下ろした垂線の足Hと交点Oでできる角POH
さん
さん

直線と平面のなす角は、直線の「影」との角と考えるとイメージしやすいよ。真上から光を当てたときの影がOHだね!

④ 直線と平面の垂直

直線hが平面αと点Hで交わり、α上のすべての直線に垂直であるとき、hはαに垂直である(直交する)といい、h⊥α と表します。

直線hが平面αと点Hで交わり、α上のすべての直線に垂直

このとき、hを平面αの垂線、点Hを垂線の足といいます。

しかし、平面上の直線は無数にあるので、全部を調べることはできません。

そこで、次の定理を使います。

【定理】直線hが、平面α上の交わる2直線ℓ,mに垂直ならば、hはαに垂直である。

直線hが平面α上の交わる2直線ℓ、mに垂直ならば、hは平面αに垂直

平面αは、交わる2直線ℓ,mによって1つに決まります。

平面上の向きは、ℓの向きとmの向きを組み合わせて、すべて表すことができます。

hがℓの向きにもmの向きにも垂直なら、それらを組み合わせたどの向きにも垂直になります。

だから、交わる2直線に垂直であれば、平面上のすべての直線に垂直になるのです。

注意:1本だけでは足りません。

また、2直線が平行だと平面上の向きを全部は表せないので、「交わる」2直線であることが大切です。

⑤ 2平面の位置関係となす角

異なる2つの平面α,βの位置関係は、次の2通りです。

2平面の位置関係:交わる(交線となす角θ)、平行
  • 交わる:2平面の交わりは1本の直線になる。この直線を2平面の交線という
  • 平行である:共有点をもたない。α∥β と表す

2平面が交わるとき、交線上の点Oから、それぞれの平面上に交線に垂直な直線を引きます。

この2直線のなす角 θ を2平面のなす角といいます。

2平面α,βのなす角が直角のとき、αとβは垂直である(直交する)といい、α⊥β と表します。

例題1を解こう

例題1

立方体ABCD-EFGHにおいて、次の2直線のなす角 \(\theta\) を求めよ。ただし、0°≦\(\theta\)≦90° とする。

(1) AB,DH

(2) AB,EG

例題1の図:立方体ABCD-EFGH

(1) AB,DH

DHはAEと平行です。

立方体で、DHを平行移動したAEとABのなす角は90°

ABとAEは正方形ABFEのとなり合う辺なので、AB⊥AE です。

よって、なす角は 90°

(2) AB,EG

EGはACと平行です。

立方体で、EGを平行移動したACとABのなす角は45°

ACは正方形ABCDの対角線なので、∠BAC=45° です。

よって、なす角は 45°

さん
さん

ABとDHは交わらないけど、なす角は90°。つまり垂直なんだ。「垂直=交わる」とは限らないのが空間のポイントだよ!

例題2を解こう

例題2

正四面体ABCDにおいて、辺ABの中点をMとする。

(1) 辺ABは平面CDMに垂直であることを証明せよ。

(2) AB⊥CD であることを証明せよ。

正四面体ABCDと辺ABの中点M、平面CDM

(1) AB⊥平面CDM

平面CDM上の交わる2直線として、CMとDMを選びます。

この2本がABに垂直であることを示せばOKです。

正四面体の面はすべて正三角形です。

△ABCは正三角形(二等辺三角形)で、MはABの中点なので、中線CMは底辺ABに垂直です。

AB⊥CM

△ABCは正三角形なのでAB⊥CM

同じように、△ABDも正三角形なので、AB⊥DM です。

△ABDは正三角形なのでAB⊥DM

ABは、平面CDM上の交わる2直線CM,DMに垂直なので、AB⊥平面CDM です。

ABはCMとDMに垂直なのでAB⊥平面CDM

(2) AB⊥CD

(1)より、ABは平面CDMに垂直なので、平面CDM上のすべての直線に垂直です。

CDは平面CDM上の直線なので、AB⊥CD です。

CDは平面CDM上の直線なのでAB⊥CD
さん
さん

「平面に垂直」が言えると、その平面上のどの直線とも垂直だと言える。これが(2)のようにねじれの位置にある2直線の垂直を示すときの強力な武器になるよ!

練習問題

練習1

立方体ABCD-EFGHにおいて、次の2直線のなす角 \(\theta\) を求めよ。ただし、0°≦\(\theta\)≦90° とする。

(1) AC,FH

(2) AC,DG

練習1の図:立方体ABCD-EFGH
答えを見る
練習1の答えの図:FHをBDに、DGをAFに平行移動して考える

(1) FH∥BD である。正方形ABCDの対角線ACとBDは垂直に交わるから 90°

(2) DG∥AF である。AC,CF,FAはどれも合同な正方形の対角線であるから、△ACFは正三角形である。

よって、∠CAF=60° であるから 60°

練習2

四面体ABCDにおいて、点Aから平面BCDに下ろした垂線をAOとする。また、点Oから直線BCに下ろした垂線をOEとする。このとき、AE⊥BC であることを証明せよ。

練習2の図:四面体ABCD、Aから平面BCDに下ろした垂線AO、OからBCに下ろした垂線OE
答えを見る
練習1の答えの図:BCは平面AOEに垂直

AO⊥平面BCD であり、BCは平面BCD上の直線であるから AO⊥BC

また、仮定より OE⊥BC

よって、BCは平面AOE上の交わる2直線AO,OEに垂直であるから BC⊥平面AOE

AEは平面AOE上の直線であるから AE⊥BC

この性質は「三垂線の定理」とよばれることもあります。

まとめ:空間における平面と直線の基本事項

さん
さん

さて、今回のまとめだよ!

空間における平面と直線の基本事項

■ 2直線の位置関係
①1点で交わる ②平行である ③ねじれの位置にある
①②は同じ平面上にあり、③は同じ平面上にない。

■ 2直線のなす角
2直線ℓ,mが交わらないときは、一方を平行移動して交わらせたときにできる角をなす角とする。なす角が90°のとき、2直線は垂直であるといい、ℓ⊥m と表す。

■ 直線と平面の位置関係
①直線が平面に含まれる ②1点で交わる ③平行である

■ 直線と平面の垂直
直線hが平面α上のすべての直線に垂直であるとき、hはαに垂直であるといい、h⊥α と表す。

■ 判定のしかた
直線hが、平面α上の交わる2直線ℓ,mに垂直ならば、hはαに垂直である。

■ 2平面のなす角
交線上の点Oから、各平面上に交線に垂直に引いた2直線のなす角。

生徒
生徒

また一つ賢くなった!

さん
さん

一人だと続かない人は、こんな方法もあるよ!

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