【数学A】図形の性質13:正多面体とオイラーの多面体定理

図形の性質
さん
さん

今日の板書はこれ!

正多面体とオイラーの多面体定理

■ オイラーの多面体定理
凸多面体の頂点の数を V,辺の数を E,面の数を F とすると
V-E+F=2

■ 正多面体
次の2つの条件を満たす凸多面体。5種類しかない。
・各面が合同な正多角形
・各頂点に集まる面の数がすべて等しい

例題1

正八面体の頂点の数 V,辺の数 E,面の数 F を求め、オイラーの多面体定理 V-E+F=2 が成り立つことを確かめよ。


▼ 解答

F=8 である。各面は正三角形で、1つの辺は2つの面で共有されるから E=8×3÷2=12

1つの頂点には4つの面が集まるから V=8×3÷4=6

よって V-E+F=6-12+8=2 となり、成り立つ。

生徒
生徒

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さん
さん

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正八面体の頂点・辺・面の数は?

例題1

正八面体の頂点の数 V,辺の数 E,面の数 F を求め、オイラーの多面体定理 V-E+F=2 が成り立つことを確かめよ。

生徒
生徒

正八面体の頂点や辺って、図を見ながら数えるとどこまで数えたか分からなくなります…

さん
さん

数えまちがいを防ぐ計算での求め方があるんだ。それに、V,E,F の間にはきれいな関係があるよ!

凸多面体とオイラーの多面体定理

いくつかの平面で囲まれた立体を多面体といいます。

そのうち、へこみのない多面体を凸多面体といいます。

凸多面体(へこみがない)と凸でない多面体(へこみがある)。凸多面体では2点を結ぶ線分が内部を通る

正確には、どの2つの頂点を結んだ線分も、もとの多面体に含まれるものです。

凸多面体の頂点(Vertex)の数を V,辺(Edge)の数を E,面(Face)の数を F とすると、次の等式が成り立ちます。

これをオイラーの多面体定理といいます。

V-E+F=2

たとえば立方体では、V=8,E=12,F=6 なので、8-12+6=2 となっています。

立方体の頂点V=8、辺E=12、面F=6

多面体の1つの面を取り除いて、残りを平らに広げた「網目の図」を考えます。

このとき、面が1つ減るので、図の上では V-E+F=1 を示せばよいことになります。

網目の多角形に対角線を引いて三角形に分けても、辺が1本、面が1つ増えるだけなので V-E+F は変わりません。

外側の三角形を1つずつ取り除いていっても、V-E+F は変わらないことが確かめられます。

最後に三角形が1つだけ残ると、V=3,E=3,F=1 で V-E+F=1 です。

取り除いた面を戻すと F が1増えるので、もとの多面体では V-E+F=2 になります。

正多面体

次の2つの条件を満たす凸多面体を正多面体といいます。

  • 各面が合同な正多角形である
  • 各頂点に集まる面の数がすべて等しい

正多面体は、次の5種類しかないことが知られています。

5種類の正多面体:正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体、正二十面体

立体の頂点ができるためには、1つの頂点に3つ以上の面が集まり、そこに集まる角の和が360°より小さい必要があります。

360°ちょうどだと平らになってしまい、とがった頂点ができません。

1つの頂点に集まる正多角形の角の和:360°より小さい組み合わせは5通り

正三角形(1つの角60°)なら、3つ(180°)、4つ(240°)、5つ(300°)の3通りです。

6つだと360°になってしまいます。

正方形(90°)なら3つ(270°)、正五角形(108°)なら3つ(324°)の1通りずつです。

正六角形(120°)は3つで360°になるので作れません。

合わせて3+1+1=5通りなので、正多面体は5種類しかないのです。

最初の問題を解こう

例題1

正八面体の頂点の数 V,辺の数 E,面の数 F を求め、オイラーの多面体定理 V-E+F=2 が成り立つことを確かめよ。

正八面体は、8つの正三角形でできています。

正八面体

よって F=8 です。

辺の数 E

正三角形8つの辺を全部数えると 8×3=24 本ですが、組み立てたとき、1本の辺は2つの面で共有されます。

E=8×3÷2=12

頂点の数 V

正三角形8つの頂点を全部数えると 8×3=24 個ですが、正八面体では1つの頂点に4つの面が集まるので、4回ずつ重なって数えています。

V=8×3÷4=6

オイラーの多面体定理の確認

V-E+F=6-12+8=2

たしかに成り立っています。

さん
さん

「面の数×1つの面の辺の数」を重なりで割る、という考え方を覚えておくと、正十二面体や正二十面体でも数えずに求められるよ!

練習問題

練習1

5種類の正多面体について、面の数,面の形,頂点の数,辺の数を表にまとめ、すべてについてオイラーの多面体定理が成り立つことを確かめよ。

答えを見る
正多面体面の数 F面の形頂点の数 V辺の数 E
正四面体4正三角形46
正六面体6正方形812
正八面体8正三角形612
正十二面体12正五角形2030
正二十面体20正三角形1230

正十二面体:E=12×5÷2=30,各頂点に3つの面が集まるから V=12×5÷3=20

正二十面体:E=20×3÷2=30,各頂点に5つの面が集まるから V=20×3÷5=12

正四面体  4-6+4=2

正六面体  8-12+6=2

正八面体  6-12+8=2

正十二面体 20-30+12=2

正二十面体 12-30+20=2

よって、すべての正多面体で V-E+F=2 が成り立つ。

練習2

下の図のように、立方体の各辺の中点を通る平面で8つのかどを切り取った多面体について、面,頂点,辺の数をそれぞれ求め、オイラーの多面体定理が成り立つことを確かめよ。

練習2の図:立方体の8つのかどを切り取った多面体
答えを見る

面:切り口の正三角形が8つ、もとの立方体の面が残った正方形が6つあるから F=8+6=14

頂点:もとの立方体の各辺の中点が頂点になるから V=12

辺:どの辺も、正三角形と正方形の境目になっている。正三角形8つの辺を数えると E=8×3=24

よって V-E+F=12-24+14=2 となり、成り立つ。

まとめ:正多面体とオイラーの多面体定理

さん
さん

さて、今回のまとめだよ!

正多面体とオイラーの多面体定理

■ オイラーの多面体定理
凸多面体の頂点の数を V,辺の数を E,面の数を F とすると
V-E+F=2

■ 正多面体
次の2つの条件を満たす凸多面体。5種類しかない。
・各面が合同な正多角形
・各頂点に集まる面の数がすべて等しい

生徒
生徒

また一つ賢くなった!

さん
さん

一人だと続かない人は、こんな方法もあるよ!

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